買い物にお伴した。
目的はお帽子。
…ちょっと毛の生えた
高橋恵子さんみたいになれるかしら~?
てなこといいながら、鏡の前に座る。
私は後ろで販売員さんの言葉に耳を傾ける。
ここにお地髪を挟んでつけていただきます。
お客様、お白髪が少なくていらっしゃるので……
おセットもさせていただきます
聞いていて、苦笑いしてしまった。
はいはい、なんでも「お」をつけたらいいというもんではありませんよ~
「お」をつけたら丁寧な言葉になると思ったら大間違い。
白髪や地髪?地毛って聞いたことあるけど、地髪?
ま、その地髪に「お」をつけるなんて
ましてや、セットに「お」⁉︎
なんか、バカにされているような気にもなってくるから
あら、不思議
普通でええのよ。普通で!
色んな装飾したってすぐに化けの皮が剥がれる。
それがお門違いならなおのこと。
丁寧な接客をしようと思っているのなら、
言葉遣いを一から勉強してほしいものだわね~
なんて思いながら
こちらサービスさせていただきます、と差し出されたバッグを見て
そんなんいらんから、これ頂戴よ。
と言いたい放題言ってきた私でした。
私の方こそもっと相手のこと考えて喋ろよ!ってか?