お盆…
お寺さんがお参りにこられた。
「今日はまた蒸し暑いですね。こんな暑い中、ありがとうございます。」
「いえいえ・・・」
などと挨拶しながら、
お寺さんはろうそくとお線香に火を灯す。
ゆらゆらゆらゆら…
ろうそくの灯りが激しく揺らめく。
あっ!扇風機、止めるの忘れてた!
急いで扇風機を止めにいく。
あっ!しまった!
と思った時はもう遅かった。
やっちまった
足で扇風機、消してしまった
お寺さんを見ると、しっかり見られてた~
オーマイガーーッ
そういえば、昔、こんなこともあったっけ
幼稚園にもまだ通っていなかったころの福毛兄、
扇風機の横にいた福毛兄に
「福毛兄君、ちょっと扇風機とめてくれへん」というと、
畳で座って遊んでいたにもかかわらず、
わざわざ立ち上がって、
足でスイッチボタンを押した・・・
それを見た瞬間、
これから手で扇風機を消す、ってことを誓ったはずだったのに・・・
その誓いを忘れて20数年。
恥ずかしいことは福毛兄の身の上ではなく、誰の身の上にではなく、
自分自身の身の上におこってしまった。
まさしく
身から出たさび
私は足でいろんなことをしてしまう。
足でふすまや戸を開ける、そして閉める。
物を拾う。
寝転がってテレビのリモコンを手繰り寄せる、等々
いつかは来るであろう嫁たちに笑われないよう、
いつかはできるであろう孫たちに、真似されぬよう、
この歳になって足癖を治そう、と心から思ったしだいです。