大雪山(1) からの続きです。
( 写真は エゾシマリス )
2日目
夜半には 屋根をたたく雨音が聞こえていました。
明け方 小屋から出てみると、あたりはガスに覆われていましたが
それも徐々にとれて、高根ヶ原から忠別岳、トムラウシ山方面が輝いてきました。
昨夜 小屋でお話をした方の多くが、忠別岳 五色岳からヒサゴ沼までの予定だということで
手際よく朝食を摂って、次々と出発していかれました。
お花が素晴しいという そちらへも いつか行けるといいなぁ と、羨ましくも思いながら
5時過ぎ、また ガスで真っ白になってしまった中を 緑岳へ向かって出発すると
小屋のすぐ下には お花畑があり、キバナシャクナゲがきれいでした。
板垣新道には、まだ 雪がたくさん残っていて
足跡不明瞭な部分もありますが
トラロープに沿って進みます。
小泉岳と緑岳を結ぶ 稜線への 登りには
チシマクモマグサやミヤマアズマギクなど、昨日見られなかったお花たちも 咲いています。
分岐から いったん 緑岳へ、そして小泉岳へと引き返す稜線は、砂礫の丘陵のようでした。
避難小屋から稜線へ 緑岳へ
見渡す限り、丈の低いお花たちが咲いています。
チシマギキョウ、エゾハハコヨモギ、エゾタカネツメクサ イワブクロ、チシマキンレイカ
エゾツツジ、エゾハハコヨモギ
ホソバウルップソウやチョウノスケソウ、コマクサなども見えています。
お花の盛りは過ぎていて、おまけに ガスの立ち込める中でしたが
その見事さには 本当に驚かされました。
何も見えない 緑岳山頂から 小泉岳へと 引き返す 1時間余りの間
ガスに覆われた幽玄な世界に、お花の咲く 砂礫の道が ずっとずっと続いていたのでした。
緑岳 2019.5m 小泉岳 2158m
昨日 通った小泉分岐、そして白雲分岐あたりまで来ると
徐々にガスがとれて、青空ものぞくようになりました。
小泉分岐 北海岳へ
北海岳へは また大きな雪渓をトラバースしていくことになりますが
この雪渓の前後では お花の種類が多くみられ、状態も良かったように感じられました。
北海平への長いトラバース
エゾノツガザクラ(コエゾツガザクラか?) キバナシオガマ
何度もカメラに収めたはずのお花なのに、素通りすることが出来ず
今までにも増して、なかなか前に進むことができません。
北海平のコマクサと 後ろに烏帽子岳
北海岳への最後の登り
そして、遠めには 緩やかに見えたことも手伝ってか、登りは 思いのほか長く
日射しが戻ると 山の上でも暑さは厳しくて、ようやくの思いで 北海岳に到着しました。
大雪山(3) へ続きます。
出会ったお花たち ( 記事に載せたお花、よく目にするお花等は、割愛しています。)
ウコンウツギ/キバナシャクナゲ/エゾノリュウキンカ
チシマクモマグサ/クモマユキノシタ/チョウノスケソウ
エゾタカネツメクサ/エゾイワツメクサ/エゾオヤマノエンドウ
サマニヨモギ/ウスユキトウヒレン/ヒメイワタデ
エゾハハコヨモギ/レブンサイコ/ホソバイワベンケイ
ホソバウルップソウ(花後)/ホソバウルップソウ(咲き残り)/リシリオウギ(咲き終わり)
イワウメ/ミネズオウ/イワヒゲ
リシリリンドウ/ミヤマリンドウ/イワギキョウ
エゾノツガザクラ/コエゾツガザクラ/アオノツガザクラ
(エゾノツガザクラはアオノツガザクラと交雑しやすく、この同定は不適当かもしれません)
大雪山(2) 緑岳、小泉岳、北海平
はい♪ とっても幸せでした。(^-^)
リシリリンドウの少し青みがかった紫色は、気高さすら感じさせますね。
副片が閉じているところが、またいいですよね~。
アッキーマッキーさん
吸い込まれちゃってください・・(^_^*)
とろけちゃうかもね。
いっぱいのお花を見れて良かったですね。
どのお花も素敵ですが、リシリリンドウの青は、吸い込まれそうです。
吸い込まれてみたい(笑)。
あらためて昨年の記録を拝見しましたが
年によってずいぶん違うのがわかりました。
ウルップソウやエゾタカネスミレと、今回咲いていたお花たち
両方をいっぺんに見ることなど無理なことですし
お花の時期を見定めるのは難しいですね。
何しろ、飛行機の予約をするのは2ヶ月前なんですから。
エゾタカネスミレは、ほんの少しだけ咲き残っていました。v(^-^)
そうそう、噂どおりですよ~♪
またすぐにでも行きたいくらいです。
軟弱者には、12キロはつらかったです。
テント泊の方たちは、もっともっとですものね。
尊敬しちゃいます。
twin-t さん、お忙しさは一段落かしら・・
そろそろですね。(^-^)
お帰りなさ~い♪
イワブクロの花ってよく見ると面白いですね。
他にはどんなお花があったのかしら・・(^-^)
この時期は、ほんとにお花がきれいで
今年は、お天気が安定していてうれしいですね。
今年は花の種類も多くて羨ましいです。
そういえば、エゾタカネスミレはいかがでしたか?
>昨夜 小屋でお話をした方の多くが、忠別岳 五色岳からヒサゴ沼までの予定だということで。
ホント、憧れますね!!歩きたいですよね~
北海道の山。
うわさ通り何処へ行ってもお花畑なんですね。
何時か行ってみたいな。
それにしても12キロを背負うのは大変ですね。
やはりそれくらいの荷物になってしまうのですね。
沢山のお花に囲まれて微笑むはなねこさんのお顔を想像しちゃいました。
これだけのお花だものね。
どの花も、綺麗でしょ、撮って撮ってと
言ってるしね(笑)。
私もイワブクロ、今回初めて見てきました。
小樽とススキノ、青春の思い出ですね♪
私はたくさんの山に登っているわけではないので
本州にも、私の知らない雄大な山があるかもしれませんが
ともかく大雪山は、スケールの大きな山でした。
大勢の人が魅せられ、何度も足を運ばずにいられない・・
そんなところだと思いました。
この日はほんとうに素晴しい一日でした。
特に緑岳、小泉岳あたりの砂礫地に咲く花、花、花
もう何日か早ければ
きっとそこで一日過ごしても飽きなかったかもしれません♪
小屋泊まりで眠れなかったときは
夕方ちかくに、まず 頭痛がしてきます。
入眠剤を使うのを何となく躊躇してしまうんですよね。
さすがは 北海道! スケールが違いますね。
ボク 北海道は 学生時代に 練習船で小樽に入港して
ススキノへ飲みにいったことしかないんです。
一度 北海道の自然に触れておかないとダメですよね。
こんなにたくさんのお花があったら
何時までも前に進めないね。。
北海道の名前が付いてるお花を見ると
やっぱり内地と違うな・・なんて思いますね。
睡眠が十分取れてないとちょっと長く感じたかな?
私もいつも睡眠が取れないので
気がついてなくても疲れるんだよね。