( ↑ 鹿の角のように枝分かれする ミズキ)
追記 : クマノミズキを加えました。2024.02.08
冬芽と葉痕について ***********************************
「冬芽」とは、春に活動を始めるために準備された葉や花の芽のこと。
「葉痕」とは、葉が枯れ落ちた後の枝に残る痕跡のことで
養分水分の通り道だった維管束の断面が見え
特に、維管束痕が3個のものは 顔に見えることがあります。
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ミズキの若い枝は紫紅色で 色の乏しい今頃は目立ちます。
冬芽は長卵形または楕円形(鉛筆のキャップ型)
葉痕は半円形またはⅤ字形で維管束痕は3個
クマノミズキの葉は対生し
冬芽は裸芽(芽鱗がない)で 黒っぽい毛が密生していて
頂芽は 小筆の先などといわれます。
ハクウンボクの冬芽は 裸芽(芽鱗がない)で柔らかい毛が密生します。
主芽の下に必ず予備芽を伴うのも特徴的
予備芽は、主芽が無事に成長すると 消えてしまうらしいので
今年は 見てみましょう。
昨年はお花を見損ねましたが、実はこんなふうにつきました。
キブシ
花芽(右側)は 穂状にたくさんつくため、冬の初めから目立ちますが
もうすぐ開きそうなくらいに膨らんできました。
葉痕の維管束痕は3個で 顔に見えるかも
海岸近くの丘陵に多い イヌビワには
今シーズンは よく出会いました。
維管束痕は多数、頂芽はとんがり帽子の水滴型で 可愛らしい
たくさん実をつけた木は 珍しいかもしれません。
毎回「 冬芽と葉痕」楽しみにしております(^^)/
ミズキとクマミズキ、同じミズキ属でもミズキはツヤツヤとし紫紅色
こんなにも色や姿が違うのですネ!
チョコンと帽子を被った様な顔に見えるキブシの葉痕も可愛らしい~
冬ならではの風景、気を付けて散策したいデス
ミズキとクマノミズキ、グリーンシーズンにはよく似ているのに
冬芽はだいぶ違いますね。
樹木はまだまだわからないものだらけですが、冬芽や葉痕は見ていて楽しいので
こんなところからアプローチしたらいいかなと思っています。
ついお花にばかり目がいってしまって・・ 反省です。
植物の冬と春を感じられていいですね。
冬芽は種類によって色が違うようですね。
ハクサンボクの予備芽に注目。
主芽が成長すると予備芽は引っ込む。
まるでブルペンのリリーフピッチャーみたいで、可愛いいやら可哀そうやら・・
樹木にとっては保険のようなものですが
予備芽の立場で見ると何だか可哀そうな気になりますね。
他にも予備芽を作る木があって、ジャケツイバラは複数個もあるんですって・・。
慎重派なんですね。
で、イヌビワは「とんがり帽子の水滴型」。
言いえて妙とはこのことかしら。
楽しいですね。
「鉛筆のキャッブ」って、判るのはだいぶオトナの人たちかしらね。
イヌビワはね、「水滴型」と図鑑に出てたので、「とんがり帽子」を付け加えました。
こんなふうにイメージ付けると楽しくて面白いでしょ
これで少しは覚えやすくなったかな~とは思うのですが
名前がすんなり出てくるかどうかは また別の話かもです。
「これって、ほら アレよね アレ!」なんてね。