会津の花の名山は
今年
コバイケイソウの あたり年だそうです。
昨秋、シャインさんのブログで 紹介されていた しっとりとした紅葉に憧れ
今年の秋は、会津駒ヶ岳もいいなぁ・・・ と、漠然と考えていました。
暑い暑いと言いながら PCを立ち上げた 午後
何気なくのぞいた 駒ノ小屋のブログには、一面に咲く白い花の写真と
『 今年は 5~7年に一度の コバイケイソウのあたり年 』 の文字が躍っています。
急遽 夜行バスを予約して Nさんとふたり 新宿から出発したのは、2日後の夜でした。
バス発着所の「アルザ尾瀬の郷」から
国道を10分ほど歩き、登山口の看板を右折していくと
下ノ沢の水量は多く、水は音を立てて流れています。
このあたりは
昨夜から今朝にかけて 土砂降りだったそうです。
舗装された林道をショートカットして進み
登山口からは樹林帯を登っていきますが
これがなかなかの急登のうえ
昨夜の雨のせいか 非常に蒸し暑くて
睡眠不足の身体に堪えます。
上に着くまで 何とか降られずに済みますように・ と
気持ちは急くのですが、脚はいっこうに前に出ず、つらさを和らげてくれるお花たちの姿もありません。
ヘリポートとある所まで登ると 南側が開けましたが
それも一瞬で、また単調な登りになります。
水場と書かれた標識のある場所にはベンチが置かれ
少し下ると、冷たくて美味しい水が出ていました。
その先も 登り一方の登山道は
面白い岩場もなく、さしたるお花もなく、展望もなく、蒸し暑く、うるさい虫も纏わりつき
忍耐あるのみといった様相でしたが
それでも 「 降られないだけいいよね・・♪ 」 今日は謙虚な二人です。
アザミやアカモノ、ゴゼンタチバナが姿を見せ始めると
木道を進むようになり
休憩場所のある 湿原の南端に着きました。
ワタスゲとキンコウカが少しだけ見える 緑いっぱいの湿原
良く見ると、ミヤマリンドウやツルコケモモが咲き、モウセンゴケもあります。
キンコウカ/イワイチョウ/ミヤマリンドウ
「ハナネコノメみたいで可愛いね~♪」
N さんが見ていたのは、たった一本咲いていた イワショウブの花でした。
ツルコケモモ/モウセンゴケ/イワショウブ
木道の脇では池塘が空を映し
目を上げると、丘の上に 駒ノ小屋が小さく見えていました。
(駒ノ小屋を撮る Nさん)
ん~~ なぁんて気持ちいいところでしょう
一瞬のうちに心が解き放たれ、風にのって踊りだしてしまいそう
ここまでの苦労は、この穏やかな 山上湿原に辿りつくためのものでした。
傾斜湿原に伸びている木道は爽やかで、先ほどまでの蒸し暑さもありません。
先週が盛りだったというチングルマは穂を出し始め
ところどころに、キソチドリ、オトギリソウ、ハクサンフウロ、ニッコウキスゲ
今は、ミヤマリンドウとイワイチョウ、ネバリノギランが主役です。
ネバリノギラン/オトギリソウ/ハクサンフウロ
寝転んで 緑の風に身を任せ、空を眺めながら過ごしていたい
木道を進み、駒ノ小屋が近づいてくると
今日お目当ての コバイケイソウが咲いています。
けれど、見渡す限りに咲いているはずのお花は
茶色くなりかけた株もあり、花数も多くありません。
もう 遅かったのかしら・・・
駒大池に着きました。
その先は 真っ白で、稜線の影も見えません。
何だかお腹がすいちゃったね
コンロを出して 食べるのは、朝食? お昼ごはん?
ガスが濃くなった中を山頂へ向かうため 池を回りこむと
ハクサンコザクラが咲いていました。
ピンクの広がりはずっと先まで続いていますが
残念 傘マークの並んだ予報に、持ってきたのは 低倍率のカメラだけでした。
ハクサンコザクラ/チングルマ/コイワカガミ
上に伸びている木道を進むと、右側の斜面が白く見えてきました。
見て!みて! すご~い!!
そんな言葉しか出てこないほどの コバイケイソウの海です。
降られることを恐れていたけれど、やっぱり来てよかったね Nさん
巻き道を分け、山頂へは 木段を登っていきます。
笹に覆われた山頂には
ここから望める山々の表示板があり
お天気がよければ
富士山が見えることもあるそうですが
今日は、真っ白でした。
「 絶対 中門岳まで行ったほうがいいよ 」
途中お会いした いわきなまりのオジサマの勧めに
中門岳方面へ下って行きます。
ここからが 本当の会津駒の魅力
池塘がちりばめられた 山上の庭園 だそうですが
ガスは いっそう濃くなってしまいました。
残念だけれど、降られないうちに下って お風呂に入りましょう
帰り道でもまた コバイケイソウに眺め入っていると
現れたのは、可愛い鳥・アオジ
(副長さんに教えていただきました)
木道を先導してくれます。
池のそばに建つ 駒ノ小屋で 清潔なトイレをお借りし
木道を下れば
こののびやかな湿原ともお別れです。
名残惜しいけれど、いつかまた・・
あとはひたすら下ります。
水場入口から 一緒になった ご夫婦の後について下れば、 ナラやブナの大木があり
登りでは気付かなかったけれど、ここは こんなにすてきな森なのでした。
アカモノ/キソチドリ/モミジカラマツ
ミヤマキンポウゲ/ミヤマホツツジ/ミヤマコウゾリナ
ゴゼンタチバナ/ミヤマアキノキリンソウ/ヤマブキショウマ
ツルアリドオシ/コイチヨウラン/ソバナ
タマガワホトトギス/キツリフネ/??アザミ
アルザ尾瀬の郷5:00-滝沢登山口5:40-7:15水場入口7:30-8:30湿原南端
湿原南端-9:00駒大池9:50-10:20山頂10:30-駒大池11:10-11:35湿原南端
(この間、写真を撮りながらの 超まったりモードです。)
湿原南端11:35-12:25水場入口12:40-登山口13:40-国道14:10-14:20アルザ尾瀬の郷
会津駒ヶ岳、ステキな山ですね。
駒ノ小屋に泊まって湿原で迎える朝、いいでしょうね~♪
寝具ありの素泊まりは、そのままのようですよ。
中門岳への道は、噂どおり いいところなんですね。
それはやはり行かなくてはいけません。
桧枝岐温泉もいいですね~(^_^*)
今頃?のコメントですが…
コバイケイソウ、すごいですね~、見に行きたかったな!
会津駒、私も大好きです。今は、駒の小屋どうなってるのかな。
以前は寝具ありの素泊まり小屋で、二度ほど泊まったことがあります。
朝、東京を出て泊まり、翌日は大津岐峠~キリンテ~桧枝岐で温泉、と歩きました。
水場が近くにないのが難ですが、あの湿原の中で迎える朝がとても素敵でした。
中門岳への道は絶対オススメです。今度行くときはぜひ!
今日はご実家ですか。
なつかしい方たちに会い、お墓参りですね。
(あ・・お墓はカラでした。お仏壇のほうね ^_^;)
そう、朝日岳はとっても気になりますね。
ただ、とても長くてつらそうなのが心配です。
milk さんてすごいな~と思いますわ。
あら 嬉しいですね。
ミヤマアケボノソウ、しばらくお目にかかっていないんですよ♪
何とかはやめにお願いしますね。(^-^*)
大雪渓の落石事故は 毎年のように起きているのに
なぜ新しい登山道ができないのかと、不思議に思っています。
いろいろと難しいのかしらね。
これから高速バスに乗って実家までお墓参りです・。
はなねこさん、レポ見てくれてΣd(ゝ∀・)ァリガトォ♪
気になったでしょう?
絶対はなねこさんは行くべき(笑)
朝日小屋もお勧めだけど
あのお花畑は言葉に表せないよ・・
ただ・・長いんだよねー
はなねこさんなら全然問題ないと思います・。
逆のルートの方が一般的だったらしい。。
来年以降、是非候補にあげてくださいまし!
では・いってきます・・。
ミヤマアケボノ、ちゃんと撮影してきました。
でも、まだその前にアップする写真があるので、白馬シリーズはそうしばらく先になります。あと数日待ってて下さい。
大雪渓の落石、あれは何らかの対策を立てないと自治体としての責任が問われますね。
一度どれくらいの方が死亡、負傷しているか調べてみようと思ってます。
白馬岳で落石ですか。ご無事で何よりでしたね。
私が登った年にも、落石で死亡事故があり
それ以来 我が家では、大雪渓は通行禁止にしています。
クモマスミレはちょっと残念でしたが、他のお花はたくさん見られたでしょうね♪
ミヤマアケボノソウにまた会いたいと思っているのですが
咲いていたかしら?
あとで見に行きますね。(^-^*)
週末にいつもの強行スケジュールで白馬岳に登ってきました(今回は、ちゃんと宿泊しましたが)。
クモマスミレは。残念ながら1輪を除いて終わってました。但し、白馬岳周辺でまだ行ってない処には咲いている可能性はあります。
期せずして、タマガワホトトギス、雷鳥さんに出会えました(*^-^*)
今回、めちゃめちゃすごい落石がありました。数メートル級の巨岩がものすごい勢いで自分のほうに向かって落ちてきたので、ホント死ぬかと思いました。落石の恐ろしさを初めて味わいました。白馬岳では先月1人落石で亡くなられたそうです。
なるほど・・言われてみればそうかもしれません。(^-^)
苦しい登りから開放された 別天地ですもの
当然かもしれませんね。
ガスの中の コバイケイソウの大群落は、幻想的でした。
お天気はいまいちでしたが、なかなかいい感じでしたよ。
twin-tさん、今度はご実家で初盆ですか・・
そんな年もありますよね。
忙しい日々・・どうぞご自愛くださいね。
会津駒にお出かけだったのですね。
時々思うのですが、深田久弥さんは高層湿原がお気に入りだったような気がしませんか?
登りきったところに湿原が広がる山随分有りますよね。
重苦しい樹林帯を登りきった御褒美ですよね。
それにしてもコバイケイソウの海は圧巻ですね。
私も実家で2人分の初盆を迎えるので明日から実家です。
高速の渋滞にはまらない事だけを願っています。
笠ヶ岳のワタスゲの写真が気持ちよさそうでした。
あの写真はもしかして、痙攣で休まれたときのものなんでしょうか・
なかなかできない経験ですね。
湿原の風景、似ている気がします。
私もお花の季節に行ってみたいです。よさそうですもの・・笠ヶ岳。(^-^*)
そして、会津駒にももう一度♪
湿原の風景 似てますね~。
途中、脚がつってしまって 木道で仰向けで休みました。
ワタスゲの群生が目の前に・・良い瞬間でした。
いつも、素敵なショットと花の名・・・
感服です。
予報のわりには上出来のお天気でしたね。
最悪の場合は、温泉だけかな・・と、思っていましたから。
湿原はいいところでしたね。
いつかまた行ってみましょうか・・♪
初めての夜行バス登山でしたが
何とか登れました 途中蒸し暑さに負けそうになり
忍耐の登山でしたね でも山上の気持ちの良い草原に
辛さも忘れお花に夢中でした。
又 楽しい登山ができ感謝です。
巻機山にも山上湿原があるんでしたね。
そして、歩行時間も長くて・・同じパターンですね。
それでもあの開放感はたまりませんね~♪
矢車草さんにはまだ時間がたっぷりあるんですもの
来年でも再来年でも、ゆっくりどうぞ~(^-^)
私、お盆中は出られないので、家事にいそしみます。
みなさんのレポが楽しみだわ・・(*^-^*)
あら・・お先に失礼しちゃいましたか・^_^;)
小屋泊まりが正解だと思いますよ。
いつもたらたら遊びながら歩いているので、バスの時間が気になってね。
もっときちんとした登山を心がけないといけませんね。
是非行ってください。
秋なら私も連れてって・・(^-^*)
わ~なんていい山なんでしょうね。
退屈な登りもこの開放感のある景色を眺めたら、
一気に気持ちも晴れるってよくわかるなぁ。
巻機山もそうだったもの。
コバイケイソウの海~素敵ですね~!
あら~また行きたい山リストに加えなくっちゃです。
はなねこさんの夏山はまだこれからも続くのでしょ(笑)?
北海道も行かれたし、次は何処でしょう?
もちろん、1泊で。(^^)
ピンクのハクサンコザクラの群生を見たいと思っていたのですが
コバイケイソウもすごいですね。
見ごたえあります。
夜行日帰りって体力いりますよね・・・。
湿原の端からは、ほんとうにすてきな時間の始まりでした。
前からこの湿原に憧れていましたが
行ってみて この目で見て 体感しないと、本当のところはわからないなぁと思いました。
秋もきっといいですよ♪
自力で出かけるときには 絶対取りやめてしまう傘マークでしたが
おかげで楽しめました。ありがとう♪
三ノ沢岳からお帰りなさ~い!
今回は何のお花が目当てだったのでしょうね。
コバイケイソウに当たり年があるなんて、今まで知りませんでした。
それでびっくりして、行ってみよう・と なったわけですが
いつもこんなふうに思い立ってすぐ出かけられるといいですね。
家人は、そんな私にびっくりしたようですが (^_^;)
会津駒、ステキなお山でしたよ♪
のんびりと歩くには気持ちよさそうです・。
コバイケイソウ・こんな素晴らしいのだから
行ってよかったと実感だったことでしょうねー
行かないで後悔するよりも行った方が良いって
会社で言われたけど・・私もそう思った。
アオジですか・・ありがとうございます。
あらためて調べてみますね。
コバイケイソウがお好きなんですか・・
乳白色の小さな花は黄色い蕊が可愛いですよね。
白い花は盛りを過ぎるとかわいそうなことになってしまうのが難点ですが。
ハクサンコザクラも愛らしい姿のお花で、とても好きです。
副長さん、お花好きなんですね♪
お帰りなさい♪
楽しんでいらしたようですね。
同じ山に何日か違いで登るなんて、ご縁を感じますね~。(^-^)v
会津駒ヶ岳、女性的なゆったりとした いい山でした。
紅葉のころにもまた行ってみたいと思います。
シャインさんのレポ、楽しみにしていますよ。
コバイケイソウの大群落、私も初めて見ました。
あんなふうに咲くのですね。それも何年かに一度だなんて
あらためて、自然の不思議を感じました。(^-^)
クワガタは、登山道の切り株にいたのを ちょっとお手伝いして
丸太の上に移っていただいたんですよ。(^_^;)
ヒラタという種類ですか・・みてみますね。
タマガワホトトギスは里山でもよく見かけるお花ですが
アッキーマッキーさんはまだ会われてないのですね。
あのご近所の森はどうでしょうね。
コバイケイソウの海・・ほんとすごかったです。
ガスっていなければ、先のほうまで続く白がよく見えたのですが・・
まぁ・今回は降られなくて幸いでした。
あの鳥ね・・副長さんがヒントをくださったので
これから調べてみます。
お花の同定も迷ってばかりだけど、鳥も難しいですね。
コバイケイソウの群落、すごいですね~
今年が当たり年との情報をキャッチして、すばやく行動するはなねこさんてすごい!
それに、ブロブのアップも早く、充実した内容に思わず引き込まれてしまいました。
私は、白山でコバイケイソウの当たり年に遭遇しましたが、その後はさっぱり…
先日行った、中央アの三ノ沢岳の山頂下はコバイケソウの株がたくさんありましたが、やっぱり
ポツポツしか咲いていませんでした。
会津駒、いいですね~^^
5年前、蝶ヶ岳に登った時も当たり年でしたが、ここまでの群落は始めてみました。
ハクサンコザクラの群落も素敵です。
鳥はまったくの素人ですが・・・
まえにえびちゃんから教えてもらったアオジに似ているような気がします。
メール送らせて頂きましたぁ、ごめんなさい。
名残惜しい・・そんな気持ちにさせられる山ですよね。。
幻想的なお写真がステキです。
簡単な記事ですがTBさせて頂きました。
す、すごいコバイケイソウの大群落。
こんなの見たこと無いです。すごいですねぇ。来た甲斐がありましたね。クワガタムシのメスは、ヒラタでしょうか?タマガワホトトギスはぜひ一度見たいと思ってたんですが、ここにも咲いてるんですね。ありがとうございました。
お疲れさまでした。
コバイケイソウって っ地味な花だけど
これだけ多いと さすがに圧巻ですね。
さて・・・あの鳥の正体 わかりました??