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【CyberShot】わたしのカメラ使用遍歴(DSC-RX10Ⅳ)【レンズ一体型設計】

「わたしのカメラ使用遍歴」の一連の過去記事に書きましたように、
自分は DSC-R1 から本格スタートし、歴代の A マウント機を渡り歩いて、
近年は軽量コンパクトの α6500 の1台体制に着地しました。
カメラ趣味はこれで一段落と思っていた矢先の去年の暮れに、α7RⅤ を購入しました。

しかし、この度の私的な事情から、今後の自分の人生について考え直した結果、
新型 CIVIC e:HEV を手放すに至ったのと同様に、カメラ趣味も断捨離の方向に舵を切り、
α7RⅤ は結局、何度か電源を入れて設定メニューを開いて見てみただけで、
一度もシャッターを切ることなく、下取りに出すことになりました。。。

α7RⅤ で使うレンズとしては、まずは 70-200GMⅡ を狙っていました。
そうやって多大な費用を投じたところで、実際に使う場面は、週末の土日にどこかに出かけた折にちょっと使うだけで、この年齢なのでそれすらも怪しく、つまり年間のほとんどの期間、防湿庫に保管されているだけなのは、宝の持ち腐れだと思いました。

それよりは、稼働率は変わらなくても、かけるコストを下げて宝の持ち腐れを低減し、
精神衛生の向上を図った方がいいと、そのように思った次第です。


   


そんなことで、防湿庫の中は再び α6500 のみとなったのですが、
わたしの α6500 はバッテリー認識(?)の挙動がおかしい持病があって、
これ1台で運用していくにはいささか心許ないものがありましてですね。

そこでわたしが目を付けたのが DSC-RX10Ⅳ です。
CyberShot の名が示す通り、コンデジに分類される製品です。

2017年10月6日 DSC-RX10Ⅳ

DSC-RX10Ⅳ は 2017年の発売当初は CyberShot の最上位レベルの機種でした。
その後は、後継機「Ⅴ」の登場が長らく待望されながら、一向にその気配なく、
今では DSC-RX100 シリーズにフラッグシップのお株を譲われた感があります。

約7年前の機種ですが今でも一応新品で購入可能で、しかし発売当初は約19万だった
価格が、現在はソニーストア価格が 27万に値上がりしています。
これ1つを見ても DSC-RX10Ⅳ が異端の存在であることが分かります。



そして、DSC-RX10Ⅳ を異端たらしめている最大の要因は、そのフォルムです。
コンデジの CyberShot でありながら、ネオ一眼の風貌をしている。
んん~、たまりませんね、シビれるじゃないですか。

そうです、わたしが DSC-RX10Ⅳ に目を付けた最大の理由は、
あの伝説の名機 DSC-R1 の夢の続きを見たいと思ったからです。




こうしてスペックを並べてみると、時代の流れを感じると同時に、
秒24コマの高速連射など、DSC-RX10Ⅳ がなかなか健闘しているのが分かります。
AF 性能にしても、センサー密度こそ負けていますが α6500 と大差ありません。
バッテリーが α6500 と共通なのも、嬉しいポイントです。

それに比べて、DSC-R1 がスペック面で見劣りするのは、致し方ありません。
AF 技術もセンサーの性能も、あの当時から飛躍的に進化しましたから。



しかし、DSC-R1 の凄さは、そういったスペック上の数値とは関係ありません。
あのカメラは、マジで本当に凄かったですから。

α900α99α99Ⅱα7RⅢ を実際に使った経験から言うと、
DSC-R1 は、それらのカメラと十分にタメを張れる絵を、軽々と出してきます。
軽々と出してくる、そこが凄いところなんです。
出てくる絵に「余裕」が感じられるんです。

これが所謂、「レンズ一体型設計のアドバンテージ」ってやつなんでしょうか。
DSC-RX1 だったかの技術解説記事を、以前に見たことがありましてですね、
それによると、↓の2つの調整をミクロン単位のオーダーで行なえるのが、
レンズ一体型の強味なのであると、いうことが書いてありました。

・レンズ後端がイメージセンサーにギリギリの極限まで近接
・レンズから入った光がイメージセンサーに垂直に入射

これの微調整・最適化が、ZEISS の高性能レンズに対して行なわれていて、尚且つ
APS-C より一回りほど小さいだけのイメージセンサーを積んでいるのですから、
良い写真が撮れないわけがないですよね。

それよりも何よりも DSC-R1 は、あのフォルム、風貌ですよ。
あれに全てが集約されていると言っても過言じゃない。
DSC-R1 のあの外観は、今でも最高に好きですね。



そんな DSC-R1 の遺伝子・血脈は、あの唯一無二のフォルムに着目した場合、
今はもう途絶えていると言うべきかもしれませんが、
DSC-RX100 シリーズのような小型高性能カメラを作る技術がありながら、
それと敢えて逆行する「ネオ一眼」として存在する DSC-RX10 シリーズこそが、
DSC-R1 の精神を受け継いでいると、わたしは考えています。

2017年発売の DSC-RX10Ⅳ が、現時点でその最新型ということで、
現行価格の約24万円を支払って、新品で購入しました。
使ってみると、やっぱり素晴らしいです。

「うん、やっぱイイよね、これ」
「凄いんだよ、やっぱり」

DSC-RX10Ⅳ で撮ってきた写真を、PC で開いて確認しながら、
何度このように独り言を呟いたことか(笑)
DSC-R1 を使っていた頃に感じた「レンズ一体型設計の余裕綽々」
これが何とも痛快で心地よい。

秒24コマといっても、RAW + JPG モードだと連写の速度が落ちるんだろどうせ、
と思っていたら、「スコスコスコスコスコ・・・」と快音を鳴らしてちゃんと秒24コマ連写してくれます。
DSC-RX10 シリーズでは初となる、Bluetooth 経由のスマホ連動、位置情報記録に
対応しているのも、わたしとしてはポイント高いです。

600mm の高倍率ズームは、自分史上で初体験ですが、とても便利です。
超望遠域でも、破綻せず綺麗に撮れます。
電動ズームは、バッテリーを食うかもしれませんけど、いやいや便利です。
何より、交換レンズのことであれこれ悩まなくて済むので、精神衛生に良いです。



α7RⅤ70200GMⅡ などの G Master Ⅱ レンズを付けて撮ったら、
一体どんな写真が撮れたのか、それを体験してみたかった気持ちは、
今でも正直少しあります。

しかし、DSC-RX10Ⅳ があれば、自分には十分です。
十分というか、むしろ、レンズ一体型の素晴らしさはかつて DSC-R1 で体験済みで、
その期待通りの真価を早速発揮してくれているので、不満はありません。

今度こそ、一度しかない残りの人生のカメラ趣味を、
DSC-RX10Ⅳ メインで楽しんでいきたいと思っています。
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