嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

詩を書く事は、好きだからやっているとはかぎらない。

2007年10月23日 07時09分53秒 | 駄文(詩とは呼べない)
むしろ絶望的に、やっているのかもしれない。
僕を殺すための「手術」として。

……、。。。

…不確定性原理、という言葉があります。
今からおよそ80年も前に提唱されたあやしげな仮説です。
しかもこれは証明されているため、
量子力学の分野ではこれは意見や仮説ということではなく
原理として学者たちの知に影響を与えます。

測定精度と測定の反作用として現れる
プランク定数の壁。

相手を知ろうともがけばもがくほど陥る、
僕らの深淵に似ていませんか?

ある二つの物理量について、
例えば位置や速度といった二つの項目について、
測定値にばらつきを持たせず測定する事ができない原理的な壁。

80年も経っているらしいのに、
未だに相手に対して思い込みで接する人が絶えないという
困った問題も世の中にはあります
もっとも、証明を信じるかどうか、
自力で納得できるか、理解できるか、
ということの前に、人には未知の壁があるのですけど。

つまり、これ自体「知らない人」がいるわけで。

しかしここには必ず反証可能性というものが込められています

科学者たちはそこに孤独な全力投球を試みたり、
賞金を拒否してでも、未知の難問に答えを出そうとしますよね。

もちろん僕は科学者ではありませんし、
物理学者でも数学者でもありません。

近年、ポアンカレ予想という難問が解かれて、
その難問を解く過程において、
サーストンの幾何学予想をもが証明されてしまいました。
このことによって、
宇宙の形はおよそトポロジー的には八種類の要素に分類され
もしも地球を飛び立つ宇宙船に紐をつけ、宇由勝手気ままに飛び回り、
その紐が途切れる事無く回収可能であるなら、
宇宙の【形】は本質的には丸いという事が示されました。

これ、存在の証明に似て非なる、
非常に危険な賭だと思うのですよね。
運命論に打ち克つ努力というよりは、
運命論にますます拍車をかけるような大胆な賭け。

ようやく進んだ一歩が、ますます人を孤独にする。

たぶん、あなたは僕を理解できないでしょう。
そのことに罪はありません
僕も君を理解できないままでいる。

ただ、僕の前に超越しがたいいくつかの事実が横たわるとき、
はじめて僕は人と対話したような気になるのです。
風景の向こう側にある見えないセカイに届かないと知ったとき、
はじめて僕の声は、君に聞こえ始める。