人としての生き方

先日、大好きだった伯父が、97年の生涯を全うしました。
本当に眠ったままの、静かな大往生でした。

お寺に生まれ、法律を志して上京し、大学に入ったのにも関わらず、戦争でその道も閉ざされた上、シベリアに何年も捕虜として抑留され、法律家への道は閉ざされました。
でも、あきらめることなく、帰国後は自分で会社を興し、「自分一代で終わらせる」という言葉の通り、90歳近くなって、全てきれいに、会社を閉じました。

とてもカタブツで、真正直だった伯父からは、「人としての生き方」を、たくさん教わりました。

子供の頃は、わかりませんでしたが、今は、それらが自分の財産になっているのを痛感します。

カウンセラーになることも、とても喜んでくれていました。

最後の数日間は、体を動かすのも辛そうでしたが、体をふいてもらったり、お世話を受ける度に、必ず「ありがとう」と言ったり、お見舞いのお客様が来ると、お茶やお菓子の心配をしたりしていました。
あの気遣いには、本当に感動しました。

お参りに来られる方も、後を絶たず、今は応対で大わらわですが、皆さんのお話を聞いて、改めて、「すごい人だったんだな～」と思ったりしています。

同じ一白水星の伯父に、どこまで追いつけるかわかりませんが、教えてもらったことに感謝しつつ、見習って生きよう！と思っています。