今日は秋の彼岸の入りです
お彼岸というのは、春と秋それぞれ、春分の日と秋分の日を中心にした7日間のこと。
今までは、単におはぎをお供えしてご先祖様を供養する日だと思っていたのですが、ふと読んだ本に、こんな意味が載っていました。
こちらの世界というのは“此岸(しがん)”と言い、私達の生きている煩悩の世界、欲や迷いや苦しみのある世界。
これに対して“彼岸”は、あちら側の世界のことで、迷いや苦しみや欲などの煩悩が無い、心の安らぎに満ちた世界のことを言います。
この“彼岸”に行くためには善因と言われる良い行いが必要となり、次の6つを日常生活で実践するようにと言われています(この6つは「六波羅密(ろくはらみつ)」と言います)
①布施(ふせ)・・・金品だけではなく、自分の知識を人に教えたり、笑顔や言葉で人を和ませること、席を譲ることなども施しになります。
②持戒(じかい)・・・人としての道徳心を持ち、それに見合う行為をすること。
③忍辱(にんにく)・・・我慢すること。人から誤解されたり、なかなか人に認めてもらえなくても、我慢して自分の出来るだけのこと、自分が納得できることをすることにより、自分の心に安らぎを得られるようになるということです。
④精進(しょうじん)・・・日々の努力。
⑤禅定(ぜんじょう)・・・精神統一や心を落ち着かせること。穏やかさを保つこと。
⑥智慧(ちえ)・・・ものごとを正しくありのままに見て、正しい判断をすること。
春秋のお彼岸というのは、これらを思い起こし、実践して、心安らかに過ごせるようにということから、名づけられた行事ということです。
でも、こうして見ると、この6つのことって、マーフィー博士やウェイン・ダイアー博士、斎藤一人さんなど名だたる方々が書いたり言ったりしていることに共通していますね。
そう考えると、お彼岸というのは、ご先祖様に感謝しつつ、自分もHappyへの扉を開くことが出来る素敵な習慣なのだと思います