兵庫県たつの市新宮町にあるJR西日本の千本駅は、山陽本線の姫路駅から津山駅を経て新見駅までを結んでいる全線単線非電化の姫新線(158,1km)の駅として、1934(昭和9)年3月24日に開業しました(開業時は姫津線の所属)。
かつては相対式ホーム2面2線でしたが、現在は単式ホーム1面1線のみを有する無人駅で駅舎はありません。
2017(平成29)年度の1日の平均乗車人員は38人で、これは起終点駅を含む姫新線の全36駅中26位です。
千本駅が属する姫新線は、山陽地方と山陰地方とを結ぶ陰陽連絡路線の1つとして建設され、かつては大阪発の急行「みささ(大阪~鳥取間)」「みまさか(大阪~中国勝山間)」も運転されていましたが、その後、モータリゼーションの普及により1970年代(昭和50年代)以降は利用者が減少し、1989(平成元)年3月11日のダイヤ改正で線内唯一の優等列車だった急行「みささ」「みまさか」が廃止されてからは、陰陽連絡路線や津山市と京阪神とを結ぶ役割を失い、今は地域輸送が中心となっています。
<千本駅の年表>
・1934(昭和9)年3月24日:国鉄姫津線の駅として開業
・1934(昭和9)年11月28日:姫津線が姫津東線に改称されたのに伴い、同線の駅となる
・1936(昭和11)年4月8日:姫津東線が姫津線の一部となり、同線の駅となる
・1936(昭和11)年10月10日:姫津線が姫新線の一部となり、同線の駅となる
・1971(昭和46)年3月1日:駅の無人化
・1979(昭和54)年 :駅舎改築
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1991(平成3)年4月1日:鉄道部制度の導入に伴い、神戸支社から姫路鉄道部の直轄になる
・2009(平成21)年8月10日:台風9号の被害により播磨新宮駅 ~美作江見駅間が不通となったことに伴い、営業休止
・2009(平成21)年10月5日:営業再開
・2013(平成25)年8月1日:駅構内終日全面禁煙化
(駅 名 標)
(佐用方面を望む)
(姫路方面を望む)
(千 本 駅)
撮影年月日:2016(平成28)年7月31日