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大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

旧国鉄天北線 鬼志別駅!

2016年10月23日 | 

北海道宗谷郡猿払村にあった鬼志別駅は、音威子府駅からオホーツク沿岸を迂回して南稚内駅までの148,9kmを結んでいた全線単線非電化のローカル線だった天北線の一般駅として、1920(大正9)年11月1日に開業しました(開業時は宗谷本線に所属)。
しかし、天北線が国鉄からJR北海道に移行後の1989(平成元)年4月30日限りで廃止されたことに伴い、鬼志別駅も廃駅となりました。

天北線廃止時点で、単式ホームと片面使用の島式ホームの2面2線を有していて列車交換可能駅でした。
開業時に建てられた木造駅舎が廃止時まで使われていました。

この鬼志別駅は、天北線の廃止時まで運行されていた急行「天北(札幌~稚内間)」の停車駅でした。

鬼志別駅が属していた天北線は昭和40年頃から利用者が減少し、1981年の営業係数(100円の売り上げを得るために必要な費用)は887にまでなっていました。そのため、1980(昭和55)年12月の国鉄再建法(日本国有鉄道経営再建促進特別措置法)施行による特定地方交通線選定の際には第2次特定地方交通線に選定されますが、営業キロが148.9kmもあった長大路線であったため地元の自治体が国に特別な配慮を求めたことや、沿線道路が未整備だったため冬季の代替輸送に問題があるなどの理由により一時廃止承認が保留されたものの、その後、運輸省の調査結果を受けて1985(昭和60)年8月2日に追加廃止承認されてしまいます。
沿線自治体は天北線対策協議会を開いて存続運動を展開しますが、1988(昭和63)年に開かれた第4回対策協議会でやむなくバス転換を受け入れました。

そして天北線は、1987(昭和62)年4月1日の国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に承継された後、1989(平成元)年4月30日限りで廃止され、それに伴い樺岡駅も廃駅となりました。

  <鬼志別駅の年表>

 ・1920(大正9)年11月1日:国鉄宗谷本線の一般駅として開業
 ・1930(昭和5)年4月1日:線路名が北見線に改称されたのに伴い、同線の駅となる
 ・1961(昭和36)年4月1日:線路名が天北線に改称されたのに伴い、同線の駅となる
 ・1982(昭和57)年6月1日:貨物取扱い廃止
 ・1984(昭和59)年2月1日:荷物取扱い廃止
 ・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる
 ・1989(平成元)年4月30日:天北線がこの日限りで廃止されたことに伴い、廃駅となる

 
(駅 名 標)

 

 
(鬼志別駅駅舎)

 
(硬券入場券)


 撮影年月日:1988(昭和63)年8月30日



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