滋賀県湖南市石部西三丁目にあるJR西日本の石部駅は、東海道本線草津駅と関西本線の柘植駅とを結んでいる全線単線の草津線(36,7km)の駅です。
もともとは関西鉄道の一般駅として、1889(明治22)年12月15日に開業しました。
相対式ホーム2面2線を有していて列車交換可能な業務委託駅です。
コンクリート造りの駅舎が下りホーム(草津方面行きホーム)側にあり、上りホームへは跨線橋で連絡しています。
2018(平成30)年度の1日の平均乗車人員は3,752人で、これは起終点駅を含む草津線の全11駅中6位です。
石部駅が属する草津線は、主に杣川(そまがわ)・野洲川沿いの甲賀地域を走り、かつて東海道新幹線の開業前は関西本線と結んで東海道本線のバイパス的役割も担っていたため、関西本線と東海道本線を結ぶ貨物列車も多数運転されていましたが、現在、貨物営業をする駅も貨物列車の運転もありません。 沿線はモータリゼーションが進展しており自動車依存度の高い地域ですが、この地域の動脈である国道1号の道路事情が片側一車線とよくなかったこともあり、2008(平成20)年2月23日にに新名神高速道路が開通したとはいえ、利用者数が減少するまでには至っていません。 また、地域の自治体が草津線の各駅を始終端とするコミュニティバスを多数運行し、草津線は地域の足として位置づけられています。
<石部駅の年表>
・1889(明治22)年12月15日:関西鉄道の一般駅として開業
・1907(明治40)年10月1日:鉄道国有法により関西鉄道が国有化され、国鉄の駅となる
・1909(明治42)年10月12日:国鉄線路名称制定により国鉄草津線となり、同線の駅となる
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・2003(平成15)年11月1日:コンコースの喫煙コーナーを廃止
・2003(平成15)年11月1日:IC乗車カード「ICOCA」の利用が可能になる
・2010(平成22)年12月1日:組織改正により、京都支社の管轄から近畿統括本部の管轄に変更される
(駅 名 標)
(柘植方面を望む)
(草津方面を望む)
(駅舎・ホーム側)
(石部駅駅舎)
(駅 舎 内)
撮影年月日:2016(平成28)年4月2日