兵庫県たつの市新宮町にあるJR西日本の播磨新宮駅は、山陽本線の姫路駅から津山駅を経て新見駅までを結んでいる全線単線非電化の姫新線(158,1km)の一般駅として、1932(昭和7)年7月11日に開業しました(開業時は姫津線に所属)。
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線を有していて、列車交換可能な業務委託駅です。
開業時に建てられた木造駅舎(旧駅舎)は、2010(平成22)年9月に新しい橋上駅舎に建て替えられました。
2018(平成30)年度の1日の平均乗降人員は2,479人で、これは起終点駅を除く姫新線の34駅中5位です。
この播磨新宮駅はたつの市の新宮町域の代表駅で、かつて1989(平成元)年3月11日のダイヤ改正まで線内を走っていた大阪発の急行「みささ(大阪~鳥取間)」「みまさか(大阪~中国勝山間)」も停車していました。
播磨新宮駅が属する姫新線は、山陽地方と山陰地方とを結ぶ陰陽連絡路線の1つとして建設され、かつては大阪発の急行「みささ(大阪~鳥取間)」「みまさか(大阪~中国勝山間)」も運転されていましたが、その後、モータリゼーションの普及により1970年代(昭和50年代)以降は利用者が減少し、1989(平成元)年3月11日のダイヤ改正で線内唯一の優等列車だった急行「みささ」「みまさか」が廃止されてからは、陰陽連絡路線や津山市と京阪神とを結ぶ役割を失い、今は地域輸送が中心となっています。
<播磨新宮駅の年表>
・1932(昭和7)年7月11日:国鉄姫津線の終着駅として開業
・1934(昭和9)年3月14日:姫津線が三日月駅まで延伸したことにより、途中駅となる
・1934(昭和9)年11月28日:姫津線が姫津東線に改称されたのに伴い、同線の駅となる
・1936(昭和11)年4月8日:姫津東線が姫津線の一部となり、同線の駅となる
・1936(昭和11)年10月10日:姫津線が姫新線の一部となり、同線の駅となる
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1991(平成3)年4月1日:鉄道部制度の導入に伴い、神戸支社から姫路鉄道部の直轄に変更になる
・2009(平成21)年8月10日:台風9号の被害により当駅 ~美作江見駅間が不通となったことに伴い、営業休止
・2009(平成21)年8月21日:営業再開
・2009(平成21)年8月22日:橋上駅舎化工事に伴い、仮駅舎に移転
・2010(平成22)年9月12日:橋上駅舎の供用開始
・2013(平成25)年8月1日:駅構内終日全面禁煙化
・2016(平成28)年3月26日:IC乗車カード「ICOCA」の利用が可能になる
(駅 名 標)
(左は2001年12月23日撮影:佐用方面を望む:右は2016年1月3日撮影)
(左は旧駅舎:右は現在の駅舎)
撮影年月日:2001(平成13)年12月23日、2016(平成28)年1月3日
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