大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

旧国鉄池北線 置戸駅!

2016年09月26日 | 

北海道常呂郡置戸町にあった置戸駅は、根室本線の池田駅と石北本線の北見駅とを結んでいた全線単線非電化の旧国鉄池北線(140,0km)の一般駅として、1911(明治44)年9月25日に開業しました(開業時は網走線に所属)。

相対式ホーム2面2線を有していて列車交換可能な有人駅でした。
1932(昭和7)年に建てられた木造駅舎は、北海道ちほく高原鉄道に転換後の1996(平成8)年12月に鉄筋コンクリート造りの合築駅舎に建て替えられました。

置戸駅が属していた旧国鉄池北線は、1980(昭和55)年12月の国鉄再建法施行による特定地方交通線選定の際には第2次特定地方交通線に選定されますが、営業キロが140kmもあった長大路線であったため地元の自治体が特別な配慮を求めたことや、沿線道路が未整備だったため、冬季の代替輸送に問題があるなどの理由により、1984(昭和59)年6月22日に一時廃止承認が留保されたものの、その後、運輸省の調査結果を受けて1985(昭和60)年8月2日に追加廃止承認されてしまいます。
しかし、池北線は長大4線(名寄本線・標津線・天北線・池北線)の中では最も営業係数(100円稼ぐのに必要な費用)が低かったことと沿線自治体や住民の熱意により、1988(昭和63)年11月14日の対策協議会において第3セクター鉄道として存続することに決定しました。

そして池北線は、1987(昭和62)年4月1日の国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)に承継された後、1989(平成元年)6月5日に第3セクターの北海道ちほく高原鉄道に転換されますが、2006(平成18)年4月21日に同鉄道が経営悪化で廃止されたことにより、上利別駅も廃駅となりました。

  <置戸駅の年表>

 ・1911(明治44)年9月25日:旧国鉄網走線の一般駅として開業
 ・1912(大正元)年11月18日:線路名が網走本線に改称されたのに伴い、同線の駅となる
 ・1961(昭和369年4月1日:網走本線のうち、池田~北見間が池北線に改称されたのに伴い、同線の駅となる
 ・1982(昭和57)年3月29日:貨物取扱い廃止
 ・1984(昭和59)年2月1日:荷物取扱い廃止
 ・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる
 ・1989(平成元)年6月5日:第3セクターの北海道ちほく高原鉄道に転換されたことにより、同鉄道の駅となる
 ・1996(平成8)年12月3日:鉄筋コンクリート造り2階建ての合築駅舎竣工
 ・2006(平成8)年4月21日:北海道ちほく高原鉄道が廃止されたことに伴い、廃駅となる

 
(駅 名 標)

 

 
(置戸駅駅舎)

 
(硬券入場券)


 撮影年月日:1988(昭和63)年9月3日 



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