大阪府高石市取石2丁目にあるJR西日本の富木駅は、天王寺駅から大阪府南部の各都市を経由して和歌山駅までを結んでいる阪和線(63.0km・羽衣支線を含む)の駅です。 もともとは大阪と和歌山を高速に結ぶことを目的に建設された阪和電気鉄道の富木停留場として、1940(昭和15)年3月1日に開業し、その後、駅に昇格しました。
相対式ホーム2面2線を有する業務委託駅です。
開業時の1940(昭和15)年に建てられた木造駅舎が下りホーム(和歌山方面行きホーム)の天王寺寄りにあり、上りホームへは地下通路で連絡していましたが、2011(平成23)年5月に上りホームにも駅舎(西口)が設置されたので、現在は線路両側から入場できるようになっています。
2018(平成30)年度の1日の平均乗降人員は8,002人で、これは起終点駅を含む阪和線の全36駅中23位です。
この富木駅は阪和電気鉄道が最後に宅地開発えお行った「富木の里住宅地」の最寄り駅として設置されたもので、高石市東部で唯一の鉄道駅です。
富木駅が属する阪和線は、大阪市南部のターミナルである天王寺から南へ伸び、大阪府南部の各都市を経由して和歌山市へ至る路線であり、JR西日本のアーバンネットワークの一角を形成しています。
<富木駅の年表>
・1940(昭和15)年3月1日:阪和電気鉄道の富木停留場として開業
・1940(昭和15)年12月1日:阪和電気鉄道が南海鉄道に吸収合併され、南海鉄道山手線の駅となる
・1944(昭和19)年5月1日:南海鉄道山手線が戦時買収私鉄に指定されたことにより国有化され、国鉄阪和線の駅となる
・1952(昭和27)年1月10日:小荷物の取り扱いを開始
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1992(平成4)年11月1日:みどりの窓口の営業開始
・1993(平成5)年7月1日:阪和線運行管理システム(初代)の導入
・2003(平成15)年10月1日:ホームを除き、駅コンコースの喫煙コーナーを廃止
・2003(平成15)年11月1日:IC乗車カード「ICOCA」の利用が可能になる
・2006(平成18)年1月21日:IC乗車カード「PiTaPa」の利用が可能になる
・2009(平成21)年7月1日:ホーム上の喫煙コーナーを廃止して、駅構内終日全面禁煙化
・2010(平成22)年12月1日:組織改正により、大阪支社の管轄から近畿統括本部の管轄に変更になる
・2011(平成23)年11月 :西口に駅舎が完成
・2013(平成5)年9月28日:阪和線運行システムを2代目のものに更新
・2014(平成26)年2月7日:みどりの窓口の営業が終了
・2014(平成26)年2月8日:みどりの券売機プラスが稼働開始
・2017(へ伊勢29)年3月7日:入線警告音(接近メロディー)を更新
・2018(平成30)年3月17日:駅ナンバリングの導入
(駅 名 標)
(天王寺方面を望む)
(踏切上から和歌山方面を望む)
(富木駅駅舎・東口)
(駅 舎 内)
(富木駅駅舎・西口)
撮影年月日:2018(平成30)年7月29日