大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

有田鉄道 金屋口駅!

2015年05月29日 | 

金屋口駅は、紀勢本線の藤並駅と金屋口駅とを結んでいた全線単線非電化のローカル私鉄だった有田鉄道(5.6km)の一般駅として、1916(大正5)年7月1日に開業しました。
しかし、有田鉄道が2002(平成14)年12月31日限りで廃止されたことに伴い、廃駅となりました。

単式ホーム1面1線でしたが、構内に車両基地があり、それに伴う運転扱いがあったため有人駅でした。 しかし、岐阜県の樽見鉄道から譲渡されたレールバス(ハイモ180-101)でのワンマン運転を開始した1994(平成6)年12月21日に出札窓口は閉鎖されました(後に鉄道案内所として再開)。

和歌山県の有田市とその周辺の各町は、全国的に有名な有田みかんの主産地であり、その出荷は主に海上輸送によっていましたが、産地で穫れたみかんを積出港である湯浅港まで運搬する目的で1913(大正2)年2月28日に有田鉄道が設立され、1916(大正5)年7月1日に全通しました。

有田鉄道が最も賑わっていたのは昭和40年前後で、旅客は年間160万人、貨物は3万トンを超えていました。 しかし、それ以降、旅客は減少し続け、みかんなどの輸送も次第にトラック輸送に切り替わっていき、貨物営業は国鉄の貨物縮小のあおりを受けて1984(昭和59)年2月1日で廃止されましたが、廃止前の貨物輸送量は年間2000トンでした。

2001(平成13)年11月1日からは運転本数が1日2往復に減らされ、利用者数は1日平均29人でした。 そして有田鉄道が鉄道廃止の意向を示した時も、地元から廃止反対の声はほとんどなかったため、2002(平成14)年12月31日限りで廃止されました。

 <金屋口駅の年表>

 ・1916(大正5)年7月1日:有田鉄道の一般駅として開業
 ・1984(昭和59)年2月1日:貨物取扱い廃止
 ・2002(平成14)年12月31日:有田鉄道が廃止されたことに伴い、廃駅となる

 

 

 

 

 
(車両基地に留置されていたキハ58 003)

  


 撮影年月日:2000(平成12)年8月19日 



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