大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

若桜鉄道 因幡船岡駅!

2015年09月09日 | 

鳥取県八頭郡八頭町にある因幡船岡駅は、郡家駅と若桜駅とを結んでいる全線単線非電化の第三セクター若桜鉄道(19.2km)の駅です。
もともとは旧国鉄若桜線の一般駅として、1930(昭和5)年1月20日に開業しました。

かつては相対式ホーム2面2線を有していて列車交換も可能でしたが、現在は単式ホーム1面1線を有する簡易委託駅です。
開業前の昭和4年に建てられた木造駅舎は、若桜鉄道に転換後も使用され、旧駅事務室には縫製工場が入っており、2008(平成20)年7月23日に国の登録有形文化財に登録されました。

若桜鉄道の前身である旧国鉄若桜線は、1922(大正11)年4月の改正鉄道敷設法別表第88号に「鳥取県郡家ヨリ若桜ヲ経テ兵庫県八鹿付近ニ至ル鉄道」と指定されたことにより、翌1923年7月から国鉄が敷設工事を始めました。 そして途中の若桜までは開通したものの、結局その先は着工されませんでした。

国鉄若桜線は、戦前はこの地方の豊富な林産資源を背景に木材輸送が盛んでしたが、1960年代になると沿線の過疎化とモータリゼーション化により利用者は減少し、貨物輸送もトラックに移行していきました。 そして1980(昭和55)年に施行された国鉄再建法により、若桜線は1981年9月18日に第1次特定地方交通線として選定されます。
地元では何回も若桜線特定地方交通線対策協議会を開いて協議し、また若桜線を存続させるために必死に乗車運動も展開しましたが、1986(昭和61)年10月7日に開かれた第7回対策協議会で鳥取県と鳥取市と沿線4町が出資する第三セクター鉄道への転換を決定しました・

そして、若桜線は1987(昭和62)年4月1日の国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)に承継された後、同年10月14日に第三セクターの若桜鉄道に転換されました。

 <因幡船岡駅の年表>

 ・1930(昭和5)年1月20日:国鉄若桜線の一般駅として開業
 ・1974(昭和49)年10月1日:貨物取扱い廃止
 ・1985(昭和60)年3月14日:駅の無人化(簡易委託)
 ・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
 ・1987(昭和62)年10月14日:第三セクターの若桜鉄道の駅となる

 
(駅 名 標)

 
(若桜方面を望む)

 

 
(駅舎正面)

 


 撮影年月日:2001(平成13)年5月17日



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