源氏物語と共に

源氏物語関連

レッドクリフ2

2009-04-28 23:42:45 | その他
源氏物語に関係ないけれど、

<marquee bgcolor="yellow">レッドクリフパートⅡを見ました!</marquee>

パートⅠ同様に、Ⅱも評判通りとても良かったです♪

思ったより観客が少ないと思ったら、日本語吹き替えだったようで
それだけが残念でした~

今回は以前より、娯楽色豊かな感じがします。
ある意味で大衆的というのでしょうか?

もちろん、あの素晴らしい戦闘映像場面などは
その迫力とスケールに大変見ごたえがあります\(^o^)/

そしてあのタ・タ・ターン♪~♪音楽にも、妙に気持ちが高ぶってしまうのです(笑)
あの旋律を聴くと期待で胸がワクワクしてしまいます。
CMであれだけ流されたら・・
パブロスの犬のように音楽にも反応してしまいますね~

赤壁の戦いでは
スケールの大きさにぐんぐん引き込まれて・・
そして終結にほっとして・・・皆さん涙・涙だったのでは?

この映画で私が1番感じたことは、命の尊さです。

愛情あふれる涙ポロポロの場面も素晴らしかったけれど、、
戦う兵士の結束、死体の山に、
戦争のむごさ、命の尊さを特に感じました。

今回は特に女優達が大活躍のお話も、とても感動的で良かったです。

勿論、男優たちの素晴らしさにもキャ~☆
お気に入りだった趙雲さんも大活躍。
団子のシーンとか、男の友情にも胸が熱くなりますね。

どの俳優さんも本当に素晴らしいかった♪
名前をあげたらきりがありません。
端役の兵士の方々まで素晴らしく感じます。

・・ということでパート2のパンフを買ってしまいました(^^ゞ

是非、映画館で見られることをお勧めします!

上溝桜(うわみず桜)

2009-04-23 08:57:33 | 
去年石山寺に行った時に、源氏物語の植物の写真展示がありました。
樺桜(かばさくら)の所に見たこともない花の画像。
ずっと不思議に思っていました。


春になって桜図鑑が書店に並び出し、やっとその写真と同じものを見つけました。


上溝桜(うわみずさくら)です。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/BotanicalGarden-F.html
(植物園へようこそ)
http://shinrin.cool.ne.jp/sub132.html
(六甲山系の樹木図鑑)



紫の上が例えられた樺桜。樺は「かには」とも言われ、
一般には美しい樹木の表皮を使って細工される桜のことのようです。
今も茶筒やお皿、高級家具に桜の皮は使用されています。


平安時代の桜は山桜です。今の染井吉野ではありません。
時期的に開花も遅いです。


故蝶の巻に、
『盛りをすぎた桜も今盛りにほほゑみ、
廊をめぐれる藤の色もこまやかに開けゆきにけり』
とあります


現代では今まさに藤の花が咲きかけています。


樺桜を薄い紅色と称するものもありますが、
1000年昔の樺桜はどんな風だったのか気になっています。


国宝絵巻やその他の絵巻で表現される桜は八重ではないように感じます。
薄い桜色なのか白っぽい色なのか。単に普通の山桜なのか。


紅梅の着物を着ている紫の上。
その容貌に例えられた樺桜。きっと美しい桜だと思います。


後世の樺桜のかさね色は表蘇芳・裏紅色。赤みの強い桜になります。


この時期、紫式部はどんな桜を眺めていたのでしょうか。



見通しあらはなるひさしの御座(おまし)にゐたまへる人
気高くきよらに、さとにほふここちして、
春の霞の間より、おもしろき樺桜の咲きみだれたるを見るここちす (野分)





本と講座

2009-04-22 10:42:07 | 関連本

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ちょっとバタバタしています。源氏物語関連をご紹介。


「一枚の絵」4月号、現代の源氏物語絵巻に挑むを見ました。
もう5月号になっているようです。
http://www.ichimainoe.co.jp/cover/0904.html



吉岡幸雄講演
神戸元町風月堂ホール サロン講座
http://www.kobe-fugetsudo.co.jp/new/index02.html


山本淳子 「紫式部日記」
角川ソフィアビギナーズ・クラシックス日本の古典
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200801000591



関係ないが、桜が好きなので山種美術館の展覧会
http://www.yamatane-museum.or.jp/exh_current.html


画像は八重桜と都立清澄公園http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index033.html



柳宗民の雑草ノオト1.2

2009-04-16 08:27:20 | 関連本

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雑草を抜いていると様々な種類があります。
しぶとい根っこのもの、可愛い花が咲くので雑草ながら抜くのをためらうもの。


そんな中、本屋さんでちくま文芸文庫のこの本が2冊並んでいて
イラストも綺麗だったので、ちょっと思案してから買いました。


源氏物語に登場する「ナデシコ」や「キキョウ」「フジバカマ」他も
載っています。


ナデシコについて、以前に「常夏」という品種も見かけていたのですが(花 撫子の拙記事参照)
現代の「常夏」は、セキチク(唐ナデシコ)の一期咲きが四季咲きになったものが見出され、
江戸時代に流行して色々品種が作られたものと知りました。


他についても細かな説明があり、面白いです。


今、園芸店で売られる花も雑草の種類であるのは不思議ですが、
源氏物語の花もフジバカマをはじめ、そのあたりに生えていた花なのでしょうね。


昔と今では花も違いますが、万葉の植物にも目をとめてみようかと思う今日この頃ですが、
万葉と平安では花の変遷もありますので迷う所です。


画像は道端で見かけた山吹の花。この間まで蕾だったのにもう咲いていました♪


この花をあらわしていたのでしょうか、若紫登場の時に着ていた山吹かさねを思い出します。


源氏物語の桜は山桜ですから、ちょうど今頃からが北山の桜の盛りになるのかもしれません。



布引の滝

2009-04-14 12:17:12 | その他

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桜の花も葉桜になってしまいました。


下界から山の上へ。先日に神戸ハーブ園でお花見をしてきました。
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ロープウェイから見た布引の滝。
源氏物語より以前に成立した「伊勢物語」にも載っていますので、ご紹介しておきます。


布引の滝は歩いても行けますので、足に自信の無い方以外は
ハイキングがてらにどうぞ。
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伊勢物語87段
むかし、男、津の国、うはらの郡、蘆屋(あしや)の里にしるよしして、
いきてすみけり・・略・・
いざ、この山のかみにありといふ布引の滝にのぼらむといひてのぼりて見るに、
その滝、ものよりことなり。
長さ二十丈、広さ五丈ばかりなる石のおもて白絹に岩をつつめらむようになむありける。さる滝のかみにわらうだの大きさしてさしいでたる岩あり。
その石の上に走りかかる水は。小柑子、栗の大きさにてこぼれ落つ。
そこなる人にみな滝の歌よます。かの衛府の督まづよむ。
  わが世をば今日は明日かと待つかひの涙の滝といづれ高けむ
あるじ、つぎによむ。
  ぬき乱れる人こそあるらし白玉のまなくも散るか袖のせばきに
とよめりければ、かたへのひと笑ふことにやありけむ。この歌にめでてやみにけり・・略





衛府の督(行平)よりも、あるじ(弟・業平)の歌が素晴らしく、
この歌で歌会は終わったということですね。


ちなみに、六甲山は当時は禿山でまわりに樹木もなく、
滝の水量も今よりももっとすごかったのでしょう。
海側からこの滝が見えていたのかもしれません。


この白玉は真珠です。人は竜宮伝説の乙姫様なのでしょうか。


神戸は今も淡水真珠加工のお店が多いです。