源氏物語と共に

源氏物語関連

色彩心理学

2010-08-25 10:21:07 | 色彩学
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以前から色彩に興味を持っていた私は
最近よく見かける色彩心理学をかじってみました。
 
一般にはオーラソーマというボトルに入った2層の色を見かけることが多くなりましたが、
これは種類が100以上もあるということで、まずは種類の少ない
カナダセンセーションなるものをのぞきましたが、
何故かピンク色が無いのです。
 
それで、たまたま知った ピンク=桜色
を使った文字通り和名の色を使用している
和み彩香(なごみあやか) 
http://www.mirai-ks.com/nagomiayaka.html
こちらで学んでみました。
 

 

先生には申し訳ないのですが、
源氏物語ほど熱心に学ぶことができず、劣等生に終わりました(^^ゞ
 
最近は、源氏物語に見る色彩というような講演もありますので、
この分野での今後の研究も注目されると思います
 
せっかくですので、私も少しだけ表面的な論を(笑)
色彩心理学へのきっかけになった牡丹色についてまとめてみます。
 
牡丹色はローズマゼンダの色。
源氏物語では紫の上が好んだ、紅梅色とされる赤紫系の色にあたります。
 
蘇芳もそうなのですが、紫の上の衣装にはこの色系列が多いです。
私はまだハッキリと紅梅色については確証を持てませんが、
赤紫系の色だと思っています。
 
色彩学では、
赤紫の牡丹色はワインの色、血の色や木の実を連想。
身体とのつながりは、ホルモンや自律神経。
 
色の心理としては、豊かな愛情優しさ、思いやり他大きな実り・回収・成熟・投資能力などです。
 
ピンクの桜色と違う所は、見返りを求めない愛情です。
桜色は優しさ、愛情がありますが、見返りを求めます。
 
牡丹色のマイナス点は、情に流されやすい、自分を大事にしない、意地悪、人をコントールしたい他があります。
 
紫の上はこういう色の感じがそのイメージに当てはまるというと語弊があるかもしれません。
 
豊かな愛情を持ち、人を惹きつける魅力的な紫の上ですが、
その内面を思うに、とても苦しかった事は皆さんご存じと思います。
 
明石中宮は自分の子供ではありませんが、
愛情を持って大切に育てあげ、中宮になっても、最後に亡くなる時まで一緒に過ごし、
彼女も親のように慕っていました。
まさしく牡丹色の豊かな愛情と大きな実りだったことでしょう。
自分自身を大切にしたいという思いから、出家を望みましたが、
それは光源氏によって叶えられることはありませんでした。
この色がなんとなく表しているのかもしれません。
 
とはいえ、平安時代の色は、元は自然界の色から来ていますので、
現代色彩心理学に当てはまらないかもしれませんが、
現代からみた色の意味から、源氏物語を見るのも面白いかと思います。
 
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