私の家のすぐ近くに農家があります。
小さな農家ですが無農薬で、こだわりのある畑の管理をしています。
この、小さいけれど素敵な農地の様子をお伝えしようと思います。
季節は春。3月の終わりごろです。
春になると桜と菜の花とが重なった風景が見られるということで、人々でにぎわう観光地があるそうです。
でもそのような観光地まで行かなくても、この農地でそんな風景を楽しむことができるのです。
少し角度を変えるとこんな風景になります。モジャモジャの葉はニンジンの葉。菜の花畑の手前はニンジン畑になっているのです。
ピンクの小さな花を咲かせているのは野草のホトケノザです。
反対側から見ると、こんな風景です。
菜の花畑の手前に濃い桃色のボケのつぼみと、前の年に枯れたススキが見えます。この時節は冬と春との入れ替わりの真っ最中なのです。
菜の花にはミツバチの仲間が蜜を吸いに来ていました。その脚にはたくさんの花粉をつけています。
菜の花畑の近くには、ツクシがたくさん顔を出していました。
スミレの仲間、タチツボスミレもかわいい花を咲かせていました。
写真の一つに、畑に住宅地が迫ってきているのが見えます。
この農地の周りは住宅地なのです。
町なかですが、その一画に残された「里」の春なのでした。