ネイチャー・コンタクト ~ 自然とディープにふれあおう ~

アフターや休日にふれあう、いろいろな自然。ネイチャーコンタクト・フォトブログです。

冬の旅の記録 横浜の雪景色からの回想 ~その4~

2015年02月25日 | 旅行記
この連載記事では、1回目で横浜の雪景色、2回目・3回目で北海道の雪景色の中での
タンチョウの群れやその他の鳥たちをお見せしてきました。

今回、4回目は冬に見られる鹿児島のツルたちをお見せしていきたいと思います。

さて、ツルというと誰もが真っ先にタンチョウを思い浮かべると思います。
そしてタンチョウ以外のツルを思い浮かべられないのではないでしょうか。
でも、ツルはタンチョウだけではありません。
ほかにも色々なツルの仲間がいます。

南国鹿児島に冬鳥(冬の渡り鳥)として渡ってくる、マナヅルやナベヅルたちがそう
です。
まぁ近年では鳥インフルエンザの関連で、鹿児島県出水市のツルたちがテレビでも紹介
されるようになってきていますので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

鹿児島の出水には毎年冬になると1万羽を越すツルたちが飛来します。
ツルの群れが飛来するのは出水の干拓地で、海を埋め立てて田畑にした土地です。
秋に刈り取られたイネは、その直後芽を出して冬になるまでに再び米を実らせます。
ツルたちは、これらを餌として利用するために飛来します。


鹿児島出水のツルの群れ


背景に広がる山並みと家並み。そしてその前方に広がる広大な田畑にツルたちは飛来します。


群れの上空を飛翔する1羽のナベヅル

北海道の広大な雪景色の中にタンチョウがいるのとはまた違い、山並み、家並み、田畑
といった人の関わりの深い半自然の風景の中に多くのツルがいるのは、人と自然との共存
を感じさせます。
そこに魅力を感じたのが、僕がこの出水とツルたちを好きになった理由の一つです。

冬の旅の記録 横浜の雪景色からの回想 ~その3~

2015年02月18日 | 旅行記
この連載記事では1回目では横浜の雪景色、2回目では北海道のタンチョウ
のいる雪景色を説明しながらお見せしました。

今回の3回目は北海道の雪景色の続きです。
雪景色の中タンチョウを見ていると、ほかの鳥たちもやってきます。
上空にはオジロワシが飛び交います。
また地上の木々の小枝ではシマエナガなどの小鳥たちが餌をついばみ
ます。


オジロワシ

シマエナガ

動物たちもやってきます。
キタキツネ、エゾジカ、そしてエゾリスなどです。


キタキツネ

エゾジカ

エゾリス

釧路博物館にはアイヌ文化の展示コーナーに大きな木彫りが展示されています。
タンチョウやクマやいろいろな動物たちが描かれていて、その中に人間(アイヌ)がいるのです。

アイヌ語でタンチョウはサルルンカムイと言って、湿原の神という意味。
クマ(エゾヒグマ)はキムンカムイと言って、山の神という意味。
アイヌの人たちは湿原や山といった主だった自然環境の代表的な動物たちを神様としてきたよう
です。
そしてアイヌとはアイヌ語で人・人間という意味だそうです。

この木彫りはこうしたアイヌの人たちの世界観・自然観を表現したもののように感じられます。
つまりそれは、人間は自然の一部。地球の自然があってこその人間という存在なのだということ
だと思います。


釧路博物館に展示されているアイヌの木彫り

冬の旅の記録 横浜の雪景色からの回想 ~その2~

2015年02月11日 | 旅行記
前回からのつづきです。
前回は、雪景色の横浜でスズメの写真を撮っている人たちの光景をお見せしました。
これからしばらくは「冬の野鳥たち」をテーマに、昨年に行なった写真展で展示した写真たちをお見せします。


前回、横浜の雪景色をお見せしました。
雪景色といえば雪国北海道。
北海道で雪景色の中の野鳥といえば、タンチョウがいます。
春から夏の繁殖期は各ペアごとにテリトリーを持って過ごすのですが、冬の間は群れで過ごします。


タンチョウは羽を広げると2mを越え、立ち姿でも140cmもあります。
大型の野鳥ですね。


さきほど、冬の間は群れで過ごすと言いましたが、ペアとなっていない単独のオス・メスや子連れのペアが集まって群れになるのです。
そのため、群れの中でも家族ごとにまとまって活動します。
写真では右寄りの2羽がオス親メス親で、左の白色黒色がはっきり出ていないのが前の年に生まれた
このペアの子供です。


単独のオスとメスは求愛ダンスをします。
オスが顔を上げながら胸を反らし羽を上げ嘴を高く上げて「コォー、コォー」とかん高い声を上げるという動作を繰り返し、メスもそれに応えて同じ動作をして同じように鳴くのです。
時には飛跳び上がるほど激しく、この求愛行動をすることもあります。
すでにペアになっているオスメスも、愛を確かめ合うのか時々同じように求愛ダンスを踊ります。

子育ての最中のタンチョウの写真は、初夏の北海道の写真たちと一緒にお見せしたいと思います。
まだしばらく「冬の野鳥たち」が続きます。


冬の旅の記録 横浜の雪景色からの回想 ~その1~

2015年02月08日 | 旅行記

この間、横浜でも雪が降りました。今回はあまり積もりませんでしたが、昨年の今頃はもっとたくさんの雪が降って積もりましたね。
この写真はその頃の山下公園です。


この時期、みなとみらい地区で雪の中で写真を撮っている人たち(女の子たち)を見つけました。


木の枝先に止まっている、スズメを撮影していたんですね。


スズメは野鳥といってもありきたりな鳥ということで、あまり見向きされないのですが、
こうして雪景色の中でスズメを撮るような女の子たちもいるんだなぁと、良い感じで自然と
ふれあっているこの光景を、ほほえましく思いました。

僕自身も、こうした写真を撮るのが好きで、身近な自然や生きものたちをはじめ、北海道
や鹿児島などにも旅行して野鳥や野草などの写真を撮ったり自然と親しんだりします。

今回は冬の野鳥たちをテーマに北海道、鹿児島、そして僕の住む横浜で見られる野鳥たちを
撮った写真をお見せしていきたいと思います。

つづく・・・