ネイチャー・コンタクト ~ 自然とディープにふれあおう ~

アフターや休日にふれあう、いろいろな自然。ネイチャーコンタクト・フォトブログです。

真夏の夜の身近な自然2009Ⅰ

2009年08月22日 | T農園
真夏、夜にしか咲かない花があります。
その一つがカラスウリ。
雑木林の林縁などに生育する、ツル性の植物です。


日の沈む少し前、まだ明るい時にはカラスウリのつぼみはまだ開いていません。


少し暗くなり、カラスウリのつぼみが開いてきました。


暗さが進むにつれて、カラスウリのつぼみもさらに開いてきます。


これが満開の状態です。
真夏の夜にしか咲かせないというだけでも珍しい印象がありますが、
それだけではありません。


カラスウリの花は白く、レース状の飾り羽のようなものがある形をした、
大変特徴的な花なのです。


この、夜にしか咲かないカラスウリの花の蜜を吸いにくる昆虫がいます。
それはスズメガの仲間。一種類のみでなく何種類かがやってきます。
ちょうどカラスウリの花が満開になるころにブ~ンと羽音をたてながら
やってくるのです。


スズメガはチョウのように花に止まって蜜を吸うのではありません。
ホバーリングといって空中静止をしながら、
長いストローのような口を伸ばして蜜を吸います。


カラスウリは、蜜を吸いにくるスズメガによって花粉が他の花に運ばれて受粉します。


夜には夜の、神秘的な花と昆虫との世界が展開されているのです。

鹿児島旅行記Ⅰ(3日目最終日)

2009年08月11日 | 旅行記
今年1月の鹿児島旅行。
最終日の3日目も、市街地からはなれずに過ごしました。

城山公園は森林のある丘の公園で、市街地に位置します。
歴史的にも言われがあり自然豊かなため、昭和6年に「史跡・天然記念物」として国の文化財指定を受けているそうです。


城山公園の山頂目指して歩いていると、野鳥を観察している集団と出会いました。
それに混ざらせてもらい、リーダーと思われる方と話していると、なんと私の家のすぐそばで働いていたことがあるというではありませんか。
(訪ねたのは鹿児島。私が生まれてから今まで在住しているのは横浜です)
驚くような偶然の出会いでした。
この方はH氏で、後で掲載予定の「鹿児島旅行Ⅱ」でお世話になることになります。


最後に鹿児島県立博物館に立ち寄った後、空港に向かい鹿児島をあとにしました。
行きの時は朝日とともに出発しましたが、帰りの飛行機は夕焼けの中での出発となりました。
初めて見た雲の上からの夕焼け。きれいでした。

原爆の日

2009年08月09日 | 5.日記
毎年夏の真っ盛りの季節、お盆休みの時期になると原爆の日がやってきます。
64年前の1945年(昭和20年)の戦時中8月6日に広島に、8月9日に長崎に原爆が落とされたのです。
一瞬にして高熱の炎と爆風に包まれ、何万人の人が死んだといいます。

戦争については普段あまり考えない私ですが、なんでこんなに文化が発達した現代でも、世界に戦争がなくならないのだろうか?!
…と、たいへん残念に、また悲しく思います。

私はボランティア活動として環境問題に取り組んでいます。
自分の才能を発揮して、本当の意味で世の中のためになることをしたいということで、子どもたちや親子を対象に小さな自然体験学習教室を開いているのです。
私のような凡人、一人の小さな人間にはやれることには限りがあるので、これくらいのことしかできませんが、何より一番の環境問題はやはり戦争だと思います。

「方舟記念日」(ジェラルド・ダレル著、片岡しのぶ訳 川出書房新社 1992年)の訳者あとがきには「国境を越えて人類同士が仲良く暮らすだけでなく、生物みなが仲良く暮らしていくのでなければ、地球に未来はありません。」と書かれています。
また、「核兵器によって人類が滅亡する可能性は大きい。例えその可能性がなくなったとしても、環境問題によって人類が滅ぶ可能性もまた大きい。」ということは、昔から色々な人たちによって言われてきました。

私は、戦争問題に取り組もうとは今のところ思ってはいません。
しかし、自然体験学習専門にボランティア活動をしているからといって、戦争問題について無視してしまうとしたら、何のために環境問題に取り組んでいるのかわからなくなってしまいます。
自然体験学習教室を開くのも、持続可能で平和な社会実現に貢献するためなのですから。

色々と思うところはありますが、例えゆっくりでも、自分にできることをこれからもやっていきたいと思っています。

鹿児島旅行記Ⅰ(2日目)

2009年08月09日 | 旅行記
鹿児島に行くのが初めてで、出水市にツルを見に行くのがメインの目的だった今回の旅行では、残りの2日間を鹿児島市街からそう離れずに、水族館や博物館、科学館、緑の多い公園などをゆっくり巡ることにしていました。

水族館で撮った写真できれいに撮れたものを載せますが、魚の名前はわかりません。
わかる人がいらっしゃったら教えていただけると幸いです。










色々な魚介類を見ることができて面白かったですが、驚いたのは、この鉄球みないなのが、生きものだということでした。


水族館を出ると桜島がよく見えました。


鹿児島旅行記Ⅰ(1日目)

2009年08月07日 | 旅行記
今年の1月、思い立って鹿児島旅行に行きました。

北海道のタンチョウ(タンチョウヅル)は二十歳のころに見に行ったことがありましたが、鹿児島で有名だというマイヅルやマナヅルは見たことがなかったからです。
昨年9月の箱根旅行で旅行の素晴らしさを味わった私は、昨年12月に思い立ったこの計画を実行するのに何週間もかかりませんでした。

何年も前に、出張で国内を2往復しか乗ったことのない飛行機。
そんな飛行機で日の出とともに出発なんて、ステキな気分になりました。


離陸後30分くらいでしょうか、9月に旅行した箱根一帯、芦ノ湖が見えました。


さらに富士山上空を通過し…


そして桜島が見えました。
(本当は撮ってはいけない高度でも写真を撮ってしまったようです。以前に飛行機に乗ったのは今のようにデジカメが普及していない時で、携帯以外に使用してはいけないものがあるとは知らなかったのです。次の飛行機旅行からはしていません。)



鹿児島空港から空港バスに乗り継ぎ、ツルの飛来する出水市へと向かいます。
さらに出水駅からローカルバスに乗り継いでツル飛来地へ。

バスを降りて見たのは、美しい低丘陵とそのふもとに並ぶ家々、そしてその前に広がる田んぼにツルが群れている風景でした。
私は自然と人とが調和したこの風景が、すっかり気に入ってしまいました。


ツルは家族単位で行動します。
この写真はマナヅルで、真中にいる少し色のくすんでいるのが昨年生まれた子供です。


これはナベヅルです。
比較的派手なマナヅルの方が人気があるようですが、私は清楚な感じのするこのナベヅルが好きになりました。


他にも今まで見たことのない鳥を見ることができました。
これはソデグロヅルです。
羽を広げると黒い部分があるので、この名があります。


これは冬の渡り鳥のミヤマガラスです。
都会でも目にするハシブトガラスと比べ小型で、飛ぶ時も方向転換など小回りの上手なカラスです。


このカラスが田んぼの用水路から二枚貝を捕え、それを上空から落として貝殻を割って食べるという、興味深い生態を見ることもできました。


その残りカスをまた別の小鳥が食べる様子も観察できて、面白かったです。


海岸を飛行し、海の魚を捕えて食べるワシの仲間、ミサゴも初めて見ました。


半日でしたが、充実した時を過ごすことのできた出水。
出水を後にする直前、きれいな虹を見ることもできました。


高尾山に行ってきました

2009年08月02日 | 5.日記

次回の屋久島旅行に関しては、黒味岳という山に登ることにしています。
標高1,800m級の山なので、それに対応できる装備も購入し始めました。

その装備での練習登山も必要になります。
そこで昨日、高尾山を登ってきました。

高尾山は母の実家が近いこともあり、子どものころから何度か行ったことがあります。「自然観察会」というものに初めて参加したのも高尾山でした。
そういうわけで高尾山に上る時、私ははたいてい、この「自然観察会」(ガイドウォーク)の参加を目標にして登ります。
この日も自然観察会の開始時間に合わせて登ることにしました。

登山の途中にも色々な動植物が見られましたし、今回の観察会では「香のする植物」をテーマにしたもので面白かったです。


薬王院ではホラガイを吹きながら歩く山伏の行列を見ることができました。
お正月以外の時期に見るのは初めてです。


山頂近くでシロオニタケというキノコを見つけました。
白くてキノコらしい形をした立派なキノコです。
有毒だそうです。


同じく山頂近くでいくつもの花を咲かせたヤマユリを見つけました。
近寄ると良い香りがしました。


山頂でムネアカオオアリを見つけました。
平地では見られない山地のアリで、胸のところが赤っぽい色をしているのが特徴です。


ここが高尾ビジターセンター。
いよいよガイドウォーク(自然観察会)の始まりです。


クロモジ(クスノキ科)です。


アブラチャン(クスノキ科)
なんだか変な名前ですね。


ダンコウバイ(クスノキ科)

クスノキ科の植物は葉や枝に、洋服ダンスに入れる虫よけのショウノウのような臭いがあります。
これら3種はどれも高い木にはならない低~中木で、高尾山の代表的なクスノキ科の木の3種となっているそうです。

普段の運動不足がたたって標高600m程度の高尾山すら、汗はビッショリ息はハ~ハ~して登るのがきつかったです。
でも体が慣れてきたのか、登っているうちに登り始めよりも楽に登れるようになり、途中で小休止を入れながら登頂できました。
黒味岳もきっと登頂できるでしょう。

黒味岳対応の体力づくりとして、次回の屋久島旅行までにあと2回は登りたいです。


次回の屋久島旅行準備

2009年08月02日 | 5.日記
次の屋久島旅行の準備を進めています。

トラベルアドバイザーさんのおかげで飛行機と鹿児島市内の宿はすぐ取れましたが、屋久島での宿を取るのに少し日数がかかりました。

また、計画当初はガイドさんを雇うかエコツアーに参加するつもりでした。
釧路に行った時には車付きのガイドさんを雇い、車で移動するとともに景観や動植物の解説をしていただいたのですが、その方法が良かったからです。
しかし電話などで問い合わせたところ、屋久島は釧路とは事情が違うようです。
そこでガイドさんとかエコツアーとかは抜きで、一人で現地を周る計画にしました。

今は、2泊3日の屋久島滞在中どう動くか、情報を集めながら計画中です。

屋久島旅行から一週間

2009年08月02日 | 5.日記
屋久島旅行から帰ってきて一週間が経ちました。
ニュースでやっていたとおり、屋久島では日食は見られませんでした。
それはそれで残念だったけど、鹿児島への旅行自体はとても充実していて楽しかったです。

24日の金曜日の夕方に帰ってきましたが、翌日の土曜日は早速仕事。
日曜日はさすがに疲れてほとんど家でゴロゴロしていました。

それでも「また行きた~い!」と思って、次の屋久島への旅行をもう申し込んでしまいました!

7月の屋久島旅行では、日食が見られなかったのをはじめ、ちょっと心の整理がまだつかないことがいくつかあります。
それでも前に進んでいかなくてはなりません。

今は次の屋久島旅行の準備中です。
写真の整理等はゆっくりしていこうと思います。