ネイチャー・コンタクト ~ 自然とディープにふれあおう ~

アフターや休日にふれあう、いろいろな自然。ネイチャーコンタクト・フォトブログです。

一つだけできた、夏にやりたかったこと

2013年09月02日 | 5.日記
まだ暑い日が続いていますが、コオロギたちの声もだんだんと多くなり
秋の気配が強まってきています。
今年の夏も、もうそろそろ終わりですね。

2日前の8月最後の日、31日の土曜日に横浜市港北区にある篠原園地で、
夜の自然観察会「セミの脱皮(羽化)を観察しましょう」を行ないました。
篠原園地での自然観察会は現在、篠原台町自治会のみなさんに自然観察
会の講師として私が呼ばれ、行なっているものです。

以前、セミの幼虫の背中が割れて中から成虫が姿を現し、翅が広がって
セミらしい姿になるまでの写真を1時間以上ねばって撮影したことがあり
ます。
しかし、感動的なセミのこの変身(変態)を子供たちが夢中で見ている
様子を撮影したことがなく、こうした写真を撮影したいと思っていました。

今回はその絶好の機会となりました。
子供たちは(大人たちも)、たった1匹のセミという小さな昆虫の周りを
取り囲み、風が吹いて落ちそうになるたびに、また、全身が姿を現した時
など事あるごとに「わ~~っ!」と声を上げていました。

同じ「わ~~っ!」という声でも、その時によって意味がちがいます。
中には「がんばれ!」「がんばれ、もう少し!」と言葉が出る子供もいま
した。
私は「そういう気持ちになるでしょう?」
「たった1匹の小さな虫ですが、命がけで大きな変身をしているのです。」
などと話しました。

セミという本当にたった1匹の小さな虫ですが、このように自然や自然の
生きものたちとふれあうことの素晴らしさを教えてくれます。
こうした体験が子供たちの良い思いでとなって、自然や生きものたちを大切
にできる大人へと育っていってほしいと思います。


●セミを取り囲むようにして羽化の様子を観察する子供たち
(セミに極力影響を与えないよう、電球色の懐中電灯を使用してもらっています)

参加者のあるご家族が感想を送ってくださったので、以下に転載させて
いただきます。
こうした感想をいただくと、私もやりがいを感じるとともに励みになります。
ありがとうございます。

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今日は貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
子供達も興奮気味で、帰り道ずっとセミの話をしておりました。
帰ってくるなり、図鑑を開けて、「これ見たんだよ」と喜んでいました。
セミの絵も描いておりました。
虫ってすごいんだと思ったようです。いいきっかけを与えて下さったこと
感謝します。
次回の観察会も楽しみにしております。

5歳の感想〜
セミ頑張ってたね。すごかったよ。
風が吹くと落ちそうでドキドキしたよ。がんばれって応援してあげたよ。
白いセミはいつものより好き。明日の朝、あのセミ見に行きたいよ。

7歳の感想〜
中略
小さいセミが頑張っていたのは、すごかったです。もっと長生きができたら
いいのにと思いました。また自然観察会に行きたいです。