ネイチャー・コンタクト ~ 自然とディープにふれあおう ~

アフターや休日にふれあう、いろいろな自然。ネイチャーコンタクト・フォトブログです。

釧路~厚岸~霧多布への旅速報

2013年07月17日 | 5.日記
5月24日の「次の旅の予定」でも書いていたとおり、この連休は
釧路~厚岸~霧多布への旅に出ていました。

好きになって3度に渡り訪れている鹿児島の指宿と同様、今回は特
に霧多布も好きになりました。
見ることのできた自然、生きもの、現地の人々との出会いなど、得
られたものがたくさんあったからです。

霧多布で宿泊した宿のブログに、私の撮ったタンチョウ親子の写真
が載っています。

http://green.ap.teacup.com/porch/1018.html#comment

とりあえず速報でした。

トイレの神様からわかる日本人の自然と共存する精神

2013年07月03日 | 3.日本人と神社と自然

一昨年のHNK紅白歌合戦では「トイレの神様」という歌がたいへん話題に
なりました。
この歌で歌われているトイレの神様はとても綺麗な女神様だそうですが、
この神様が本当に存在することを知りました。
一人はハニヤスヒメノカミ、もう一人はミズハノメノカミという名です。

なんとハニヤスヒメノカミはイザナミという神様のウンコから、ミズハ
ノメノカミはオシッコから生まれたそうなのです。
この話だけ聞くと「神様がウンコとオシッコから生まれるなんて、そんな
滅茶苦茶な!」という気持ちにもなります。



しかし、ここから先が重要です。
ハニヤスヒメノカミは土壌を守り豊穣をもたらしてくれる神様、ミズハノ
メノカミは水(生活用水・農業用水)の神様なのです。

昔はトイレは便所と呼ばれ、水洗式ではなく汲み取り式でした。
汲み取った糞尿をどうしていたかというと、畑にまいて肥料にしていた
のです。
私がまだ10歳以下の子供だったころの自宅でも、天秤みたいにして棒に
つけた二つの桶をかついだおじさんが、たまに家に来て便所にたまった
し尿を汲み取っていったのを憶えています。

また日本はほんらい湧き水に富んだ国で、あちこちに湧き水や浸出水が
ありました。
これらの水は沢や小川となり、人々はその水を農業用水をはじめとして
生活のいろいろなことに利用してきたのです。

自然と共存していた昔の日本人にとっては無駄なものなんて、きっと
なかったのでしょう。
汚く臭いウンコやオシッコでも畑の大事な肥料となり、おいしい農作物
になって帰ってくる。こうしたエコロジー的な自然の循環をを経験的に
知っていたから、トイレも肥料づくりの入り口として、そしてオシッコ
やウンコも決してバカにしなかったのではないでしょうか。

それにお二人は綺麗な女神様。
そんな神様がいるのなら、トイレも綺麗にしなくてはと思うでしょう。




桜木神社さんで聞いたお話のおかげで、私は神道が縄文時代からの自然
崇拝・自然信仰を起源としていると知りました。
その後、自然と共存する古くからの日本人の知恵などの精神文化が、
神道の中に隠れていると推察して、神社や神様について調べています。

今回ハニヤスヒメノカミとミズハノメノカミというトイレの女神のことを
知って「自然の恵みや摂理を神様としてきた。」というのは、こういうこと
だったのかとよく理解することができました。
こうした日本人の心に感激さえしました。
今後も、こうした神社の儀式や神様について探っていきたいと思います。


植樹祭の帰り道

2013年07月03日 | 3.日本人と神社と自然
6月22日(土)の植樹祭(防災林としての鎮守の森づくり)の帰り道、
3つの神社に立ち寄りました。

一つ目は植樹祭会場の国立神奈川病院の近くにある古い神社で、2008年
にここでも鎮守の森づくりを目的とした植樹祭が行なわれたそうです。



●秦野市落合の落合八幡神社。


●この樹林帯も植樹によって作られたそうです。


●植樹についての説明がありました。


神社は丘の上にあり、ここから町が見下ろせました。
落合八幡神社は昔から鎮守様として、この土地をこうして見守って
きたのだと地元の方々から聞きました。



●落合の鎮守様(神社)は町を見下ろせるところにあるのです。


この話を聞いて神社から町を見下ろすと、島のようにこんもりとした
樹林が見えます。
二つ目の神社として立ち寄ることにしたのはここです。この樹林も
社寺林で、神社があると聞いたためです。



●見下ろした風景の中に島のような緑がありました。


行ってみると八坂神社という神社でした。そばに金目(かなめ)川と
いう川が流れ、川岸の樹林が社寺林になっていました。



●そこまで歩いて行ってみると川沿いにある八坂神社という神社の社寺林でした。


金目川沿いには田畑があり、上流の方に丹沢大山山系が見えます。
丹沢大山山系に降り注いだ雨が川となり恵みをもたらしているのは
一目瞭然でした。
大山にもまた阿夫利神社(阿夫利山は大山の別名)があり、昔から
信仰の対象となってきたそうです。



●前方の山が恵みをもたらしていることが一目瞭然。


三つ目の神社として最後に立ち寄ったのは、出水大社相模分祀です。
この神社の宮司さんが今回の植樹祭をはじめ、落合神社の植樹祭など、
秦野市内の鎮守の森づくりの世話人を務めてきたのです。



●秦野にある出雲大社相模分祀。


●ここでも鎮守の森の植樹祭が行なわれたらしいです。


出雲大社相模分祀には鎮守の森の守り神として龍蛇神の社もあり、
その水辺にはホタルも生息しているのでした。



●カメラの電池切れでこれ以上撮影ができなかったのですが、この奥
 に龍蛇神の社と水源があります。流れにはホタルが放流され、定着
 しているそうです。


町々(村々)の神社でそれぞれ、いろいろな神様がいろいろな経緯で
祀られていることがわかってきました。
しかし、祀られている神様自体については、私にはまだわからないこと
が多いです。
調べてまとまってきたら、またレポートしたいと思います。