よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

またも重伝建地区へ-福岡県八女市:八女福島

2019年06月21日 | 福岡
Yame Fukushima, Yame City, Fukuoka Pref.

さてさて、福岡県うきは市新川田篭を後にしたワタクシは、続いて同じ福岡県の
八女市にある八女福島という場所へと向かいました。
八女茶で有名な八女ですが、その中心部に位置する町が八女福島です。
1587年に福島城が築かれ、福島の町は城下町として発展しました。
しかし、江戸時代になり1620年に一国一城令が出されたこともあって、福島城は廃城となります。
城郭や武家町は解体されたものの、町人地だけはそのまま残り、
福島は八女地域における交通の要衝、経済の中心地として存続していったそうです。
今回は、そんな八女福島の町を初めて訪ねてみました


午前10時に八女福島につきました。市役所の駐車場に車を停め、福島の町に向かいます。
町家交流館という建物があり、そこで散策マップを手に入れることが出来ました


福島はもともと八女の中心地であったのですが、地図を見てみると国道も鉄道も離れた場所を通っています。
そのために町の経済活動は国道沿いや鉄道の駅の方へ移動して行き、福島は発展から取り残されたのでしょうね


でも、そのおかげでこうして歴史ある街並みが残り、重要伝統的建造物群保存地区群に選定されたのは幸運です


瀟洒な洋館がありました。「ハイカラ」「モダン」などと呼ばれたことでしょう


昔はこういうお店を「よろず屋さん」と呼んだものですが、今の若い人はそんな言葉を知らないでしょうねぇ


八女といえば八女茶。ここ八女福島の町から、車で20分〜30分ほどで広大な茶畑をみることが出来るんですよ


福岡県というとまずは博多、そして小倉や八幡などの福岡県北部を訪れる人が多いと思います。
しかし、かつての石炭産地の名残を残す筑豊地区や、ここ八女などがある長閑な雰囲気が残る県南部もいいところだなぁと思います


ではでは、歴史を感じさせてくれる八女福島の町を歩いて行くとしましょうか

使用したカメラ:4枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


福岡県では博多、柳川、若松、門司、直方、飯塚、うきは、八女などの町を訪ねて歩きましたが、
どの町も個性があっていい町だなぁと思いましたし、どの町も再訪したい町ばかりです。
個人的な印象ですが、福岡の人って解放的な性格の人が多く、会話が弾むように感じるんですよ。



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田植え前-福岡県うきは市:新川田篭

2019年06月20日 | 福岡
Niikawa Tagomori, Ukiha City, Fukuoka Pref.

さてさて、福岡県うきは市の新川田篭(にいかわ・たごもり)地区を訪ねたワタクシですが、
この地域の一番奥まった場所にある注連原(しめばる)の集落へとやって来ました


注連原と書いて「しめばる」と読むのも難読地名だなぁと思いますが、
原を「はる」「ばる」と読むのは九州の(沖縄も含めて)地名ではよくありますね


この地域は2012年に大水害にあったそうなんですよ。この民家もその時に、新しく改修したのでしょうね


うきは市新川田篭地区…もちろん初めて訪ねた土地なのですが、すごく懐かしい気持ちになる地域でした。
重要伝統的建造物群保存地区とは言え、これからも観光地として多くの人が訪ねるような場所ではないと思います。
ただ、ここを訪ねた人がどこか懐かしさや、郷愁のような思いを感じる場所であり続けるのだろうなぁと感じます


この日は5月5日。まだツツジが満開でした。今はもう紫陽花の季節ですね


ワタクシはこの近くに、つづら棚田という「棚田百選」にも選定されている棚田に以前訪ねたことがあり、
そろそろ田植えが始まっているかなぁと思い、つづら棚田に行ってみることにしました


つづら棚田に行ってみると、残念ながらまだ田植えは行われておらず、半分ほどの田んぼに水が張られており、
残り半分の田んぼはまだ水も張られていない状態でした


今頃は田植えも終わり、日々稲穂が成長していることでしょう。今の時期は棚田も素敵な被写体ですよねぇ


ではでは、新川田篭を後にするとしましょうか。とは言え、まだ時刻は8時半です。もう一ヶ所、行きたい場所があるんですよ

使用したカメラ:2、5、7、8枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


福岡県というと博多の福岡市、小倉や八幡の北九州市のような大都市のイメージが強いのですが、
結構自然豊かな地域も多く、歴史を感じるような街並みも多いんですよ。
次回は筑豊のあたりをゆっくり訪ねたいですね。



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ゆったりと流れる時間-福岡県うきは市:新川田篭

2019年06月19日 | 福岡
Niikawa Tagomori, Ukiha City, Fukuoka Pref.

さてさて、福岡県うきは市の新川田篭(にいかわ・たごもり)地区を訪れたワタクシですが、
日本の原風景のような山村集落の姿に、ワタクシはいたく心惹かれていました


立派な旧家がありました。調べてみたら、こちらは野上家といい母屋は安政年間に建てられたようです。
山林地主として林業を営んできた旧家だということです


田篭地区に入ると、諏訪神社という立派な神社がありました。
日本中に諏訪神社はありますが、言うまでもなく総社は信州の諏訪大社ですね


「田篭」という西鉄バスのバス停がありました。このバス路線、浮羽田篭線と言うのですが、福岡県朝倉市の杷木を起点に
ここ新川田篭地区を通った後、最後は県境を超えて大分県日田市まで行くんです


ただし、日田市といっても日田の中心部とは遠く離れた旧前津江村の神杉野というところまで行くのですが、
平成の大合併の前には前津江村、上津江村、中津江村というのが日田市の山間部にあったんです。
その中の中津江村という地名には、記憶がある人もいるのではないでしょうか


2002年の日韓ワールドカップの際、中津江村はカメルーン代表のキャンプ地になりました。
来日予定日になっても代表チームがやって来ない。そんなバタバタ劇が連日テレビで報道されました。
でも、村の人とカメルーン代表チームとの交流はすごく深いものとなり、
当時の村長は何度もカメルーンを訪れたそうですし、日本でも大活躍したパトリック・エムボマ選手は
引退表明後に中津江村でサッカー教室を開催したりしたんですよ


この建物は重要文化財にも指定されている平川家住宅。ただし、現在もこの家に人は暮らしています


茅葺き屋根の家を維持するには、茅場が必要となるのですが、このあたりにはまだ茅場があるのでしょうかねぇ


廃校となった小学校の校庭で、運動会の準備が行われていました。田篭地区の運動会だそうです。
老若男女を問わず、地域の方が参加する運動会だそうなんですよ。参加者の平均年齢は高いでしょうね

使用したカメラ:7、8枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


九州に行くと西鉄バスというのが福岡県内だけではなく、高速バスとして九州各地至るところを結んでいることに驚かされます。
本数も多いし値段も安いし、私も家人の実家に行く時に列車を使って行く時は、博多までは新幹線で行って、
博多からは西鉄バスで日田まで行くんです。その西鉄バスに対抗せねばなりませんから、JR九州の企業努力も向上するのですね。



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山あいの集落へ-福岡県うきは市:新川田篭

2019年06月18日 | 福岡
Niikawa Tagomori, Ukiha City, Fukuoka Pref.

さてさて、家人の実家で過ごしたGWでしたが、最終日の5月5日となりました。この日の夕方のフェリーで大阪に帰るので、
日田の実家を昼過ぎには出発せねばなりません。ということは、昼まではまだ行動する時間があるということですな

この日、ワタクシは6時に日田を出発し、福岡県うきは市の新川田篭(にいかわ・たごもり)へ向かいました。
新川田篭地区というのは、うきは市の山間部、隈上川に沿って新川地区の本村(もとむら)、分田(ぶんだ)、
および田篭(たごもり)地区の馬場、日森園(ひもりぞの)、美住(びじゅう)、中村、注連原(しめばる)の計7集落、
総延長約5.8キロメートルにも渡る隈上川両岸の範囲が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているんです


午前7時、新川地区に到着しました。一般的に重要伝統的建造物群保存地区というと
歴史を感じる古民家がズラッと並んだ街並みを連想しますが、ここでは石垣で階段状に築かれた棚田が連なり、
茅葺屋根の主屋を始めとする江戸時代から昭和初期にかけての家屋が並ぶ集落が続くといった、
日本の原風景ともいえる山村光景が広がっています


重要伝統的建造物群保存地区というのは年々数が増えており、現在全国に118ヶ所ありまして、ワタクシ、数えてみると今までに
50カ所を訪ねていました。今回が51カ所目の訪問ということになるんですな


ちなみに重要伝統的建造物群保存地区が無い都道府県というのが3つありまして、東京都、神奈川県、熊本県なんですよ。
東京と神奈川は「そうやろなぁ」という気がしますが、熊本県はちょっと意外な気がします


およそ観光客が来るような場所ではありません。こういうところを歩いていると、一歩間違うと不審者と間違われてしまいます。
ワタクシは常に笑みをたたえ、すれ違う人がいたら「おはようございます」と爽やかに挨拶をし、
「私は怪しい者ではありません」というオーラを全身から出すようにしています


都会育ちのワタクシは田植えの経験も無く、畑仕事もほとんどしたことがありません。
なのにこういう光景を見ると懐かしさを感じるのは、身体の中に農耕民族のDNAがあるからでしょうか


茅葺き屋根の民家もありました。当然ながらこの地域も少子高齢化、過疎化が進んでいますが、
空き家は少ないようでした。ただ、いつまでこの地域の集落が存在するのかは疑問です


人口の50%以上が65歳以上の高齢者になり、社会的共同生活や集落の維持が困難になりつつある集落を限界集落と言います。
2015年時点で限界集落は17存在し、2040年にはその10倍の169に増加すると予想されています。
限界集落予備群も合わせれば2040年にはおよそ400の自治体において社会的共同生活の維持が難しくなるそうです。
最早、少子高齢化に歯止めをかける事は不可能なのですかねぇ


見事な野面積みの石垣です。このあたりは江戸時代に久留米藩によって開墾が進められたそうですので、
石垣も江戸時代に築かれた者なんでしょうね。ではでは、新川田篭地区をさらに奥に向かって行きましょうか

使用したカメラ:1、3、4、6枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


「最後の日くらいは、家でのんびりしたら?」と家人に言われたのですが、私はジッと出来ません。
九州には見たい場所、行きたい場所がいっぱいあるんですよ。
老後は九州で暮らすのもいいなぁ…なんてことを思ったりもします。



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午後の漁港-福岡県糸島市:加布里漁港

2019年06月17日 | 福岡
Kaburi Fishing Port, Itoshima City, Fukuoka Pref.

さてさて、福岡県糸島市にやって来たワタクシ達なのですが、そろそろ帰路に着こうかと思っていました。
しかし、地図を見るとランチを食べた場所からすぐ近くに加布里漁港という漁港があることを知り、
漁港の風景が好きなわたくしは、漁港へと向かうことにしました


漁港というのは早朝に賑わいを見せますが、昼下がりの漁港はのんびりとした長閑な雰囲気を醸し出しますね


加布里漁港の北側に、整った形の山がありました。この山は可也山という標高365mの山なのですが、
その山容から筑紫富士、糸島富士、小富士などと呼ばれているそうなんですよ


この辺りは牡蠣の養殖が盛んなようで、漁港の側には数軒の牡蠣小屋がありました。
もちろんGWの時期には牡蠣を食べることは出来ませんが、冬になると新鮮で安い牡蠣を求めて、
多くの人がやって来て賑わうようですね。家人の義姉さんも「糸島の牡蠣は美味しいんですよ」と教えてくれました


この漁港の周辺ではアジやキス、ハゼ、カレイ、クロダイ、シーバスなどが釣れるそうで、釣り好きの人もたくさん訪れるそうなんですよ。
ワタクシ、亡き父が大の釣り好きで、ワタクシが子供の頃に何度かワタクシを釣りに連れて行ってくれたのですが、
ワタクシは全く釣りに興味を示さなかったんです。趣味というのは遺伝しないものなんですね


向こうに見えるのは筑紫富士…。○○富士というのは日本各地にあるのですが、津軽富士(岩木山)、南部富士(岩手山)、
加賀富士(白山)、伯耆富士(大山)ぐらいだと山の格式からしても合点がいくのですが、
「こんな山も富士山に例えるのか?」と思うような山も多いんですよ


大阪府には天見富士(旗尾岳548m)、河内富士(交野山341m)、泉州小富士(小富士山260m)と三つの郷土富士があるのですが、
大阪人のワタクシですら調べて初めてその存在を知りました。標高260mの山に「富士」と名付けるのは申し訳ない気もします


若いお母さんと子供さんが漁港にいました。子供は子供でスマホを触り、母親は母親でスマホを触っていました。
こんな姿も今風の親子のコミュニケーションなのでしょう


干物を作っているお店がありました。干物を買いに来ていた陽気なオバちゃんが、
「ここの干物を食べたら、スーパーの干物は食べれんですよ。月に一度は博多から買いに来よるんです」と、
満面の笑顔で話してくれました。個人的な見解ですが、九州の人って話し好きな人が多いように感じます

使用したカメラ:2、5枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


旅に行くとその土地の人の方言を聞くのも、旅の楽しみの一つです。
九州の方言というと、ワタクシなどはアニメ「巨人の星」に登場する左門豊作の印象が強いのですが、
九州に来ると九州の中でも、地域のよってかなり方言に違いがあることがわかりました。
まあ、関西でも大阪と京都ではかなり言葉が違いますものね。



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