旅は波瀾万丈のスタート-三重県津市：JR一身田駅

Ishinden Station, Tsu City, Mie Pref.

さてさて、ワタクシは今月の17日〜19日にかけて、相棒の「今では晴れ男さん」と一緒に60代の二人組ではありますが、
「青春18きっぷ」を使って旅行に行って来ました。今回の旅行の大まかな行程を書くと、
　1日目…大阪から関西本線、紀勢本線に乗って三重県の松阪へ。
　2日目…松坂から紀勢本線に乗って和歌山県の新宮へ。
　3日目…新宮から「日本一長い距離を走る路線バス」で奈良県の大和八木へ向かい、その後は近鉄電車で大阪へ。
というように、鉄道だけではなくバス旅も楽しもうという計画です。
もちろん、途中下車もして各地の散策を楽しむことは言うまでもありません。


自宅を5時に出発。5時35分に最寄りの駅から近鉄電車に乗り、柏原駅からJR関西本線で加茂駅に向かいます。
前日（16日）は台風の影響で関西本線の加茂〜亀山間、紀勢本線の亀山〜新宮間で運休や大幅な遅れがありました。
ですが、この日は始発から通常運転ということでホッとしました。


奈良駅でこんな車両を見かけました。これは「お茶の京都トレイン」と言うそうですが、
お茶の産地である京都府南部のキャンペーンとして登場したラッピング車両だそうです。


さて、加茂駅につきました。JR関西本線はここまでは電化区間ですが、この先は非電化区間となりディーゼルカー（気動車）に乗ります。
一気にローカル線の雰囲気が漂ってくるんですよ。ワタクシ達は7時33分加茂駅発の列車で関駅に行き、東海道の宿場町である関宿を訪れ、
次の列車が来るまでの約2時間の散策を楽しもうと思っていたんです。しかし、ここで大変な事態が発生しました。


列車に座って出発を待っていると「先ほど月ヶ瀬口駅と島ヶ原駅の間に倒木があることがわかりました。
これから現地に関係者が向かい、現状を確認した後に倒木を撤去します。なお、その作業にかかる時間は未定です。
今後、新しい情報が入り次第、その都度連絡します」とのことなんですよ。

これは困りました。時間がわかれば列車が遅れても出発するのを待つのか、あるいは別ルートを選ぶのかを判断出来ますが、
時間が未定なのではどうすべきか判断出来ません。悩んだのですが、作業が終わって列車が動くのを待つことにしました。
しばらくして作業が終わるのは9時30分頃になるとの放送があり、結果的には約2時間遅れの9時40分発で動いたのです。
ワタクシ達は、関駅で下車して関宿を散策するという行程を諦めて、次の目的地に向かうことにしました。


2時間遅れで列車は三重県の亀山駅につきました。亀山駅は関西本線と紀勢本線が分岐する駅で、かつては鉄道の要所でした。
蒸気機関車時代の名残である長大なホームに、関西本線がローカル線ではなく幹線だった時代を感じ取ることが出来ました。


亀山駅で紀勢本線の列車に乗り換え、11時30分に三重県津市の北部にある一身田駅に着きました。
約2時間一身田の町を散策して、その後はこの日の目的地である松阪に向かおうというのがワタクシ達の計画です。


一身田駅の駅舎は大正12年に建てられた趣深い駅舎でした。右側にあるJR東海の看板が無ければ、もっといい雰囲気なんですがねぇ。


波瀾万丈の旅の始まりで予定の変更もありましたが、アクシデントも旅の思い出の一つになることでしょうね。
ではでは、一身田の町に向かうとしましょうか。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T30


2時間遅れの車内の中で微笑ましい光景がありました。鉄道好きと思われる小学生の兄弟とお母さんが乗って来られたのですが、
その小学生が手作りの行程表を見ていました。パソコンのワープロソフトで作ったのでしょうが、何時何分にどこの駅からどの列車に乗る。
どの駅で駅弁を買う。乗り換えるのは何番ホームである等々、詳細に計画が書いてあり、この日は三重県の二見浦が目的地になっていました。
行程表の表紙にはこの子が書いたであろうと思われる、列車のイラストが描かれていました。
夏休みの自由研究としてこの行程表が提出されたら、私が教師なら100点満点を与えますわ。


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