ケーブルカーで行く遊園地-奈良県生駒市：生駒山上遊園地

Ikoma Sanjo Amusement Park, Ikoma City, Nara Pref.

さてさて、生駒新地の散策を終えたワタクシは、生駒ケーブルの宝山寺駅へと戻り、
今度は山上線に乗って生駒山上に向かうことにいたしました。


こちらもド派手なケーブルカーですが、これは「スイート号」と言いまして、ケーキを表しているとのことです。
こんな車両にオッサン、いや、爺さんが一人で乗るのは恥ずかしい気もするのですが、こんな車両しかないんですよ。


線路の脇にこんなものが書いてありました。通常は木で造られた標識が、よく線路脇にあるのをみたことがあるかと思います。
これは「勾配標」と言いまして、1000m進んだら何m登る勾配かを示したものなんです。
通常の鉄道だと「25」と書いてあれば相当な急勾配ですが、ここの場合は「258.9」ですので1000m進めば258.9m登るという意味です。
普通の列車では登ることは到底無理ですし、車であっても登れない急勾配ですわ。


山上には生駒山上遊園地があるんですよ。ここは標高642mの生駒山頂周辺に1929年に開園した遊園地です。
近鉄の前身にあたる大阪電気軌道が、ケーブルカーの山上線とともに開園した古い遊園地なんです。


ディズニーランド、ユニバーサルスタジオジャパンなどと比べると（比べるのも失礼な気がしますが）、
なんともレトロな、昭和チックな乗り物が園内に数多くあるんですよ。


これは現存するものとしては国内最古の大型遊具である飛行塔で、高さは３０ｍもあるんです。
ただ、この日は故障中ということで稼働していないのが残念でした。


この生駒山上遊園地なのですが、1980年代には入場者がピークを迎えました。しかし、1983年に東京ディズニーランドが開園し、
入場者が減少し始め、2001年にユニバーサルスタジオジャパンが大阪に開演すると、さらに入場者の減少に拍車がかかりました。


ただ、その後ジェットコースターなどの絶叫系遊具を廃止していき、子供・ファミリーにターゲットを絞ったことが成功し、
現在は入園者数は増加に転じているんですよ。


眼下に大阪平野を見下ろすことが出来るのが、この遊園地の一番の売りでしょうね。

使用したカメラ：FUJIFILM X-Pro2


今や日本の遊園地というか、テーマパークは東京ディズニーリゾートとユニバーサルスタジオジャパンの一人（二人）勝ちですね。
私はテーマパークには全くと言っていいほど興味も関心も無いのですが、あれだけの人がリピーターになって何度も何度も訪れるというのは、
エンターテインメントとして超一流だということでしょう。でも、私は行くことは無いでしょうねぇ。


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