Konchiin, Sakyo Ward, Kyoto City
さてさて、韓国旅行の写真はまだ残っているのですが、ワタクシ、11月23日の祝日が休日出勤だったので翌日が代替休暇でした。
ちょうど紅葉の時期の平日に休暇をもらったので、相棒の「今では晴れ男さん」と京都の紅葉を見に行こうということになりました。
紅葉の写真もあまり時期が遅くなってしまうと、季節はずれになってしまいますので、韓国旅行記はちょっと休ませていただき、
京都の紅葉の写真をアップしていきたいと思います。
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この日も早朝に自宅を出発し、京都に向かいました。今回は東山の方に向かおうと思い、まずは南禅寺に向かいます。
地下鉄の蹴上駅から南禅寺に向かうと、金地院という塔頭があるんです。
拝観は8:30からとなっているんですが、時刻は8:20。「10分くらいなら待とうか」と思っていたのですが、
お寺の方から「もう拝観していただいていいですよ」と言っていただき、ワタクシ達は誰もいない境内に入っていきました
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金地院は南禅寺の塔頭の一つで、江戸幕府の法律や外交を担った僧である以心崇伝が復興したことで知られています。
ワタクシ、何度も金地院の前は歩いているのですが、拝観するのは今回が初めてなんですよ
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以心崇伝という人物なのですが、徳川家康の厚い信頼を得て、側近の1人として外交文書を担当し、幕政にも大きく関わりました。
朝廷の権限に制限を加える「禁中並公家諸法度」や全国の大名を統括するための法制「武家諸法度」などの起草にあたり、
さらには、それまで相国寺の鹿苑院に置かれていた、禅宗寺院の統括機関である僧録司が金地院に移されたことで、
崇伝は確固たる地位を手にし、宗教界でも政界でも大いに活躍したそうです
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金地院最大の見どころといえるのが、方丈前に広がる枯山水庭園「鶴亀の庭」で、国の特別名勝に指定されています。
朝の日差しに包まれた鶴亀の庭を独り占め出来たのですから、贅沢な時間だったなぁと思います
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2000坪を誇るこの広大な庭は、崇伝が徳川家光を迎えたいという思いで、当代随一の茶人で、作庭奉行の小堀遠州に設計を依頼しました。
日本全国に遠州作とされる庭は数多くありますが、遠州作と断言できる庭はごくわずかしかありません。
金地院はその一つで、当時の設計図や日記、崇伝と遠州の書状が残っているため、はっきりとした由緒があるんですよ
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「鶴亀の庭」は徳川家の治世が長く続くことを願って名付けられた、まさに祝儀の庭で禅寺にしては豪快で華やかな印象を受けます。
どうでもいいことかもしれませんが、崇伝は家康から厚い信頼を寄せられていたそうです。
そのため、金地院には全国の大名から名石の寄進が相次ぎ、有り余るほどだったそうです
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「陰翳礼讃」…谷崎潤一郎の随筆を思い出しました。西洋の文化では可能な限り部屋の隅々まで明るくし陰翳を消す事に執着しましたが、
古来から日本ではむしろ陰翳を認め、それを利用することで陰翳の中でこそ映える芸術を作り上げたのであり、
それこそが日本古来の美意識・美学の特徴だというのが谷崎潤一郎の言いたいことだったように思います
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京都の寺に行くと、「日本の伝統美」「日本の美意識」というものを教えられる気がするのです。
それがワタクシにとって、京都に惹かれる理由の一つなのでしょうね
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使用したカメラ:2、5枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T30
紅葉の時期、そして桜の時期の京都に「静けさ」を求めることは、もはや不可能になったように思います。
ただ、ここ金地院では拝観時間より早く拝観させていただいたおかげで、短い時間ではありますが静寂を楽しむことが出来ました。
静かな京都…それは、もしかしたら最高に贅沢な時間だったのかもしれませんね。
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さてさて、韓国旅行の写真はまだ残っているのですが、ワタクシ、11月23日の祝日が休日出勤だったので翌日が代替休暇でした。
ちょうど紅葉の時期の平日に休暇をもらったので、相棒の「今では晴れ男さん」と京都の紅葉を見に行こうということになりました。
紅葉の写真もあまり時期が遅くなってしまうと、季節はずれになってしまいますので、韓国旅行記はちょっと休ませていただき、
京都の紅葉の写真をアップしていきたいと思います。
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この日も早朝に自宅を出発し、京都に向かいました。今回は東山の方に向かおうと思い、まずは南禅寺に向かいます。
地下鉄の蹴上駅から南禅寺に向かうと、金地院という塔頭があるんです。
拝観は8:30からとなっているんですが、時刻は8:20。「10分くらいなら待とうか」と思っていたのですが、
お寺の方から「もう拝観していただいていいですよ」と言っていただき、ワタクシ達は誰もいない境内に入っていきました
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金地院は南禅寺の塔頭の一つで、江戸幕府の法律や外交を担った僧である以心崇伝が復興したことで知られています。
ワタクシ、何度も金地院の前は歩いているのですが、拝観するのは今回が初めてなんですよ
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以心崇伝という人物なのですが、徳川家康の厚い信頼を得て、側近の1人として外交文書を担当し、幕政にも大きく関わりました。
朝廷の権限に制限を加える「禁中並公家諸法度」や全国の大名を統括するための法制「武家諸法度」などの起草にあたり、
さらには、それまで相国寺の鹿苑院に置かれていた、禅宗寺院の統括機関である僧録司が金地院に移されたことで、
崇伝は確固たる地位を手にし、宗教界でも政界でも大いに活躍したそうです
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金地院最大の見どころといえるのが、方丈前に広がる枯山水庭園「鶴亀の庭」で、国の特別名勝に指定されています。
朝の日差しに包まれた鶴亀の庭を独り占め出来たのですから、贅沢な時間だったなぁと思います
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2000坪を誇るこの広大な庭は、崇伝が徳川家光を迎えたいという思いで、当代随一の茶人で、作庭奉行の小堀遠州に設計を依頼しました。
日本全国に遠州作とされる庭は数多くありますが、遠州作と断言できる庭はごくわずかしかありません。
金地院はその一つで、当時の設計図や日記、崇伝と遠州の書状が残っているため、はっきりとした由緒があるんですよ
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「鶴亀の庭」は徳川家の治世が長く続くことを願って名付けられた、まさに祝儀の庭で禅寺にしては豪快で華やかな印象を受けます。
どうでもいいことかもしれませんが、崇伝は家康から厚い信頼を寄せられていたそうです。
そのため、金地院には全国の大名から名石の寄進が相次ぎ、有り余るほどだったそうです
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「陰翳礼讃」…谷崎潤一郎の随筆を思い出しました。西洋の文化では可能な限り部屋の隅々まで明るくし陰翳を消す事に執着しましたが、
古来から日本ではむしろ陰翳を認め、それを利用することで陰翳の中でこそ映える芸術を作り上げたのであり、
それこそが日本古来の美意識・美学の特徴だというのが谷崎潤一郎の言いたいことだったように思います
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京都の寺に行くと、「日本の伝統美」「日本の美意識」というものを教えられる気がするのです。
それがワタクシにとって、京都に惹かれる理由の一つなのでしょうね
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使用したカメラ:2、5枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T30
紅葉の時期、そして桜の時期の京都に「静けさ」を求めることは、もはや不可能になったように思います。
ただ、ここ金地院では拝観時間より早く拝観させていただいたおかげで、短い時間ではありますが静寂を楽しむことが出来ました。
静かな京都…それは、もしかしたら最高に贅沢な時間だったのかもしれませんね。
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総合病院はなかなか時間通りに診察してくれませんわ。
待たせて当たり前と思っているのかな?
(笑)
11月24日(金)、京都へ紅葉狩りに行ったのですね。
南禅寺の塔頭である金地院、素晴らしいお寺ですね。
石庭がまた素晴らしい!
この日は紅葉が最高だったと思います。
私が嵐山にいた日に、よっちんさんは南禅寺界隈にいらしたのですね。
これは人が写り混んでいない貴重な画像じゃないですか❗
拝観時間より早く拝観させていただいたのは有難いですね。
応援📣
まだ人っ気のない静かな時間に
金寺院を拝観できて良かったですね
お写真からも静けさが伝わってきます
素敵なお庭です
モミジも真っ赤ですね!
調べながら読みました。
まず、塔頭でつまづきました(笑)
10分早く入れてもらって、国の特別名勝も
独り占めできて、いい時間を過ごせましたね♪
静かな京都は、最高の贅沢です。
日本の伝統美、美意識、しばし
楽しませてください。
凸
南禅寺あたりも静かな物でした
金地院は武家的ですっきりしていますね
そんな曰くがあるんですね
モミジが一点というのが何よりです
ほとんど家にいる時間がないんじゃんかなって思ってしまいます
凄い行動力に感心します
京都には有名無名の紅葉の名所が沢山ありますね
ずーっと前なんですが・・・
三千院、常寂光寺大原周辺の紅葉のすばらしさを思い出します
日本の伝統の美がここにありますね。
たしかに最高に贅沢な時間かもしれませんね。