思いつくままに書くブログ

基本旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。そして忖度なくものを言う。いいものはいい悪いのは悪いと。

【韓国旅行のおはなし】その6.DMZに行く

2006-05-23 10:59:37 | 旅行
今回の韓国旅行の主目的はDMZ(非武装中立地帯)を見学することだ。一般の観光客が行きそうなところはもう見飽きた感もあったのと、いずれは見なくてはと考えていたのもある。

地下鉄1号線でソウル駅へ。駅構内のロッテリアで朝食を摂るが、私が注文している途中でオバハンが横から割って入って捲し立てるものだから店員は混乱。ブルコギバーガーセット(4,000ウォン)を注文しただけなのに、さらに別のバーガーまであった。即刻訂正して下げてもらうが、韓国という国は本当に民度が低い。並んで自分の番を待つことができないのか。

8時50分発の都羅山行きトングン列車に乗車。気動車5両編成で、前回京義線に乗った時は工事の関係でソウル~新村が運休になっていたからこの区間は初乗車。新村駅は戦前から使っているような古い駅舎だったのに、橋上式の複合タイプが建築中だった。またムン山まで複線電化工事中でもあった。

臨津閣に到着してDMZツアーを申しこむが、土曜だったので既に満席。都羅山駅の見学のみの乗車ならできるとのことだが、2時間近くあとの列車だったし、それだとDMZ見学は果たせない。どうすればいいか問うと、しばらく歩いた公園の方からバスツアーがでるからそれを利用したほうがいいという。鉄道に乗れないのは残念だが、それもまたいいだろう。ツアー代金は
11,800ウォンだった。これとは別に8,800ウォンのツアーもあったのだが、外国人だからは高いツアーを買わされていた。まあいいや、360円ほどの違いだから。出発までの間は自由の橋などを見たり、食堂で焼き鳥を買って食べたり、隣接する遊園地で年甲斐も無く遊んだり。

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時間になってバスに乗車。ほぼ満席で韓国人6割、日本人3割、欧米人1割と言った人数構成。途中検問所に停車して兵士が臨検。平和ボケしている私にとって非常に緊張する一瞬だった。道路は非常に立派だが至る所にバリケードが置かれていて、自動小銃を持った兵士が見えるあたり、ここだけは確実に朝鮮戦争が続いている気がした。

まずは資料館に案内され祖国統一を願う内容のビデオを見せられてから展示物を見るのだが、あまり時間が与えられておらず、ゆっくり見たいと思っても早く進むよう促される。これは由々しき問題かも。次は南侵第3トンネル。高い料金を払った人はトロッコで入ることができる。安い人は別口から歩きとなる。色違いのヘルメットを被る必要があるので、安い料金でトロッコに紛れ込むのは不可。トンネル内は最前線まで歩いてゆくことができ、そこには「この先170メートル先が軍事分断線です」と表示がありさらに緊張する。鉄扉が見えるが、それを破って北朝鮮が攻めてくるかもしれないし。

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その後は展望台から北朝鮮を望む。高い高い鉄塔の上には北朝鮮の旗がたなびいていた。北朝鮮の宣伝村である。ここでは写真を撮ってよいのか定かでないし、カメラを取り出すと睨むやつがいるので、面倒になっては嫌だからやめておいた。

およそ3時間ほどのツアーだったが非常に満足。板門店もいいだろうけど料金的に手軽である。毎日のように北朝鮮問題のニュースが流れている昨今だからこそ、この国を知る上でも見ておくのを非常におすすめする。