少しくらい前のお話です。
朝7時半くらいに中央道諏訪インターから入り東京方面へ。暫く走った境川PAで小休止。トイレを済まし、自販機でコーヒーを買って車に戻ったときです。
「すみません、どちらまで行かれますか」
オバサン(かなり年配)から声がかかった。八王子で降りるのでそう伝えると、
「ああ、丁度良かった。大変申し訳ないのですが、娘と2人、八王子と日野に用事がありまして、乗せていただけないでしょうか」
えっ、高速道路でヒッチハイク?しかもオバサンが。最初どうしようかと思案したが、風貌も怪しくないのと(至って普通の格好をしている)、八王子から甲州街道に入るのでJR日野駅前で降ろせばいいやと思い承諾した。すると建物の軒先に娘がいるから呼んでくると戻り連れてきた。私と同じくらい、いや、少し年上だろうか。この娘の格好はオバサンと比べると少々怪しい。
改めて出発すると急にこの娘が採用試験を受けることになり、それが決まったのが昨夜。こうして急いで上京することとなった。急いでいるゆえ今夜の宿も決めてないと言う。
ああ、やっぱり怪しい人かも。普通急いでいるのにヒッチハイクなんかするか。初対面の人にこんな事話すか?。しかも娘なんかさっきから一言も喋らない。普通の常識のある人なら「助かりました、ありがとうございます」と言うものだろう。それどころか私の後ろで座るなり寝ている。
このまま何も起きなければいいなあと思いながら走らせて八王子へ。高速を出たと同時に目を覚ます。やはり何も喋らず。いよいよ怪しく見えてくる。
JR日野駅前に到着するとオバサンは一言、「ここどこ?」。
あんた、八王子と日野に用事があるんじゃないのかい?
娘は最後まで無言のまま車を降りて行き、オバサンは
「非常に助かりました。つきましてはお願いついでなんですが、私の時計を担保に置いてゆきますから、1,500円ほどを電車代として貸してほしいのですが」
寸借詐欺者だったのか。だいたい時計を担保にするといっても二束三文の価値しかない物かもしれないのにはいどうぞと貸せるか。そこまでいい人じゃないぞ。
私が断ると結構です、失礼しました、バダン、と車を出て行った。それにしても1,500円と言う金額が泣けてくる。微妙だよなあ。この微妙な金額だからこそ貸してくれる人も多いのかも。あまり強く言ってこないのは、甲府から日野までただで移動できたのだからだろう。まてよ、私はただで乗せるとは一言も言ってないぞ。娘が採用試験というのも口実だろう。
もっともこの時の私、2,000円しか持っていません。高速道路はETCだし、高速を出てから郵便局で引き出すつもりだったので。
そういえば昔こんな事があった。私が高校に入った頃だろうか。家族で温泉旅行に行った帰りだと思うのだが、ある駐車場のトイレで用をしていると、小汚い風貌のオバサン(こっちもかよ)が「スミマセン」と紙切れを見せてくる。それに確かこう書いてあった。
「私は皆様の援助だけで旅行しております。つきましてはお金を恵んでもらえないでしょうか」
私が無視してもついてきてとうとう車にまで。あまりにしつこいから父が「子供が嫌がっているだろ。いい加減にしろ!!」と一喝した。こっちのオバサンもあっちのオバサンも同類なのかもなあ。
皆様も寸借詐欺にはお気をつけ下さい。
朝7時半くらいに中央道諏訪インターから入り東京方面へ。暫く走った境川PAで小休止。トイレを済まし、自販機でコーヒーを買って車に戻ったときです。
「すみません、どちらまで行かれますか」
オバサン(かなり年配)から声がかかった。八王子で降りるのでそう伝えると、
「ああ、丁度良かった。大変申し訳ないのですが、娘と2人、八王子と日野に用事がありまして、乗せていただけないでしょうか」
えっ、高速道路でヒッチハイク?しかもオバサンが。最初どうしようかと思案したが、風貌も怪しくないのと(至って普通の格好をしている)、八王子から甲州街道に入るのでJR日野駅前で降ろせばいいやと思い承諾した。すると建物の軒先に娘がいるから呼んでくると戻り連れてきた。私と同じくらい、いや、少し年上だろうか。この娘の格好はオバサンと比べると少々怪しい。
改めて出発すると急にこの娘が採用試験を受けることになり、それが決まったのが昨夜。こうして急いで上京することとなった。急いでいるゆえ今夜の宿も決めてないと言う。
ああ、やっぱり怪しい人かも。普通急いでいるのにヒッチハイクなんかするか。初対面の人にこんな事話すか?。しかも娘なんかさっきから一言も喋らない。普通の常識のある人なら「助かりました、ありがとうございます」と言うものだろう。それどころか私の後ろで座るなり寝ている。
このまま何も起きなければいいなあと思いながら走らせて八王子へ。高速を出たと同時に目を覚ます。やはり何も喋らず。いよいよ怪しく見えてくる。
JR日野駅前に到着するとオバサンは一言、「ここどこ?」。
あんた、八王子と日野に用事があるんじゃないのかい?
娘は最後まで無言のまま車を降りて行き、オバサンは
「非常に助かりました。つきましてはお願いついでなんですが、私の時計を担保に置いてゆきますから、1,500円ほどを電車代として貸してほしいのですが」
寸借詐欺者だったのか。だいたい時計を担保にするといっても二束三文の価値しかない物かもしれないのにはいどうぞと貸せるか。そこまでいい人じゃないぞ。
私が断ると結構です、失礼しました、バダン、と車を出て行った。それにしても1,500円と言う金額が泣けてくる。微妙だよなあ。この微妙な金額だからこそ貸してくれる人も多いのかも。あまり強く言ってこないのは、甲府から日野までただで移動できたのだからだろう。まてよ、私はただで乗せるとは一言も言ってないぞ。娘が採用試験というのも口実だろう。
もっともこの時の私、2,000円しか持っていません。高速道路はETCだし、高速を出てから郵便局で引き出すつもりだったので。
そういえば昔こんな事があった。私が高校に入った頃だろうか。家族で温泉旅行に行った帰りだと思うのだが、ある駐車場のトイレで用をしていると、小汚い風貌のオバサン(こっちもかよ)が「スミマセン」と紙切れを見せてくる。それに確かこう書いてあった。
「私は皆様の援助だけで旅行しております。つきましてはお金を恵んでもらえないでしょうか」
私が無視してもついてきてとうとう車にまで。あまりにしつこいから父が「子供が嫌がっているだろ。いい加減にしろ!!」と一喝した。こっちのオバサンもあっちのオバサンも同類なのかもなあ。
皆様も寸借詐欺にはお気をつけ下さい。