(Eテレ こころの時代 2019年5月放送)ハンセン病国賠訴訟・家族訴訟の徳田靖之弁護士が紹介された。ハンセン病隔離政策、しかも強制隔離政策が行われたことを患者側が立証しなければならないことは、その他の件でも国の政策が間違っていた場合にこれを是正させることは容易でないことを窺わせる。
被害に遭った人たちは、周囲の偏見や「国に勝てる訳がない」という諦めで泣き寝入りを余儀なくされる。
しかも、国賠訴訟に原告が勝訴したことが、「異例の判決」であるとナレーションが入ったが、私の拙い民事裁判の経験や以下に述べる別件の裁判を見ても、裁判所は「国勝訴」としたかったと思われるが、世論には逆らえなかった。原告の元患者らは「これで人間になれる」と喜ぶが、本人のみならず、家族への偏見も無くなることを喜んだと思われる。
別件の裁判で、2019年3月、女性への性暴力犯罪に対して、福岡、静岡、名古屋の地裁で無罪判決が相次いだという報道がある。「人の心神を喪失させ、もしくは抗拒不能にさせてわいせつな行為をした」という準強制性交罪の一要件を満たしているとはいえないという理由らしい。
訴えた女性は、周囲の偏見を乗り越えて勇気を出したのに、裁判所は被害者心理(私の民事裁判では、市民感情の逆撫で)が分からず、法文をこねくり回した。
「偏見を恐れて自分を殺す」ことは、地方の政治に自分の意見を言わない人が多いことに通底していると感じる。
被害に遭った人たちは、周囲の偏見や「国に勝てる訳がない」という諦めで泣き寝入りを余儀なくされる。
しかも、国賠訴訟に原告が勝訴したことが、「異例の判決」であるとナレーションが入ったが、私の拙い民事裁判の経験や以下に述べる別件の裁判を見ても、裁判所は「国勝訴」としたかったと思われるが、世論には逆らえなかった。原告の元患者らは「これで人間になれる」と喜ぶが、本人のみならず、家族への偏見も無くなることを喜んだと思われる。
別件の裁判で、2019年3月、女性への性暴力犯罪に対して、福岡、静岡、名古屋の地裁で無罪判決が相次いだという報道がある。「人の心神を喪失させ、もしくは抗拒不能にさせてわいせつな行為をした」という準強制性交罪の一要件を満たしているとはいえないという理由らしい。
訴えた女性は、周囲の偏見を乗り越えて勇気を出したのに、裁判所は被害者心理(私の民事裁判では、市民感情の逆撫で)が分からず、法文をこねくり回した。
「偏見を恐れて自分を殺す」ことは、地方の政治に自分の意見を言わない人が多いことに通底していると感じる。