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地方自治の危機(追記64)隣組意識の難しさ

2020-08-05 15:22:12 | 地方自治
 現役の仕事を卒業して、第二の人生に何かしようと考えた時、周囲にある趣味グループやボランティアグループに参加することが比較的多い。しかしその多くは、少し広域のメンバーから構成されている。日常生活には、身近な地域内の互助関係が必要だが、既に壊れかかっている。前記の広域グループでは、地域の課題解決にミスマッチな所がある。

 地域の困り事を広域でないボランティアグループが解決している地域もあるが、私の地域では、社会福祉協議会などが、家事の手伝いに有償ボランティアを斡旋するなど、ある程度「官」が先導している。官主導の場合、止むを得ないことだが、ある程度広域での相互扶助になり、利用しにくい点がある。

 かつての隣組関係の良き時代の様に、近所の困っている方を手助けしたい気持ちに駆られるが、簡単でない。例えば、少し余った自家栽培の野菜を持っていくと必ずお返しをしてくれるので、次回から差し上げにくくなる。または、隣の一人暮らしの家のほんの少しの木の剪定をしてやりたいと思っても、それより自家の仕事を先にやって欲しいという家族の意見も出る。
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