気になること

視点を変えて、近頃気になること

地方自治の危機(追記42)ニホンザルの特性?

2019-01-08 15:01:59 | 地方自治
現役のエンジニア時代には、会社は新商品を出さないと30年が寿命と言われていた。そこで会社からは、業務の改善提案、なかんずく特許や実用新案などを定期的に出すことがノルマとして要求された。

ところが、考えに考えて特許などの出願をしようとしても、先願を調べるとほとんどが先人の出願と類似しており、「下手な考え休むに似たり」とはよく言われたことである。

もっと残念なのは、類似アイデアがつい数ヶ月前に出願されていた等のことが分かった場合である。このようなケースは結構あり、似たようなアイデアがほぼ同時期に、日本のどこかで出願されている。ある大学の先生が「日本ザルは、連絡を取り合った訳でもないのに、どこかで類似のアイデアを考えるものだ」と言われていた。

一方、最近新聞紙上を賑わせている醜聞に、医学部入試の女性差別、企業の検査データ改ざん、(あるいは国レベルでも、森友ごみ埋蔵量の大盤振る舞い)、省庁の障害者雇用水増し問題などがある。いずれも日本の至る所で、各処で申し合わせたように、同じようなやりくりをしている。

いずれも「ニホンザルは、時空がずれていても同じようなことを画策するものだ」と括りたくなる所であるが、特許など知的所有権の類似考案は、世の中の技術の大きなトレンドの中で同じ分野に関心のある人々が血の滲むような努力をした結果である。もちろん情報の交換はない。

これに対して、後者の不正蔓延も世の中のトレンドに染まって、それぞれが独自に考えたとすれば、そのトレンドを推測するに昨年、国が数々の疑惑を口先だけで回避したように、言葉で相手をいかに繰るかを研究しているのではないかと勘繰りたくなる。
しかし中には、自分だけはズルをしまいと思った担当者もいるはずである。そこに氷山の一角のように、人間の正義を思った内部告発があった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする