今朝、NHKラジオで、紫染めに魅せられて、とかいう本の
話が出ていた中で、『紫野(しめの)行き標野(しめの)行き』
という額田女王の歌が引き合いに出されていたのです。
天智天皇と大海人皇子の間で揺れる心を歩きながら口ずさむ、
紫草の野を歩いている、そこは立ち入り禁止の標識がある場所、
“茜さす
紫野行き
しめ野行き
野守は見ずや
君が袖振る”
『茜の匂うような紫野を行き、標野を行きました。
そうしたらあの方が遠くで袖をお振りになりました。
森番が見ていないかと心配でした』
宴席のなかで、天智天皇も大海人皇子もいるなかで、
歌われた情景というのは、解釈がそうとう困難ですね。
天智天皇に対しての歌でありながら、大海人皇子への
愛が零れ落ちているようでもあります。
ところで、この歌を、紫の染色家は別の解釈で引き合いに出した
ように受け取れたのです。ちょいの間に言葉は過ぎてしまったので
はっきりとは認識できませんでしたが、
紫の色を染める前に、一度“あかね”に染める、ということを
言われたようなのです。
気になってしょうがないので、この本を申し込んできました。
話が出ていた中で、『紫野(しめの)行き標野(しめの)行き』
という額田女王の歌が引き合いに出されていたのです。
天智天皇と大海人皇子の間で揺れる心を歩きながら口ずさむ、
紫草の野を歩いている、そこは立ち入り禁止の標識がある場所、
“茜さす
紫野行き
しめ野行き
野守は見ずや
君が袖振る”
『茜の匂うような紫野を行き、標野を行きました。
そうしたらあの方が遠くで袖をお振りになりました。
森番が見ていないかと心配でした』
宴席のなかで、天智天皇も大海人皇子もいるなかで、
歌われた情景というのは、解釈がそうとう困難ですね。
天智天皇に対しての歌でありながら、大海人皇子への
愛が零れ落ちているようでもあります。
ところで、この歌を、紫の染色家は別の解釈で引き合いに出した
ように受け取れたのです。ちょいの間に言葉は過ぎてしまったので
はっきりとは認識できませんでしたが、
紫の色を染める前に、一度“あかね”に染める、ということを
言われたようなのです。
気になってしょうがないので、この本を申し込んできました。