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古代は末子を尊重

2017-05-22 08:51:38 | お話
🌸🌸古代は末子を尊重🌸🌸


実は日本の神話では、いくら子供が多くても、最終的には

「末子が1番優秀」

という結末になることが多いんです。

これは「末子尊重文化」と呼ばれます。

反対の言葉は「長子尊重文化」です。

ここで、きっと多くの方が疑問を持たれるのではないでしょうか。

「日本は『長子尊重文化』なんじゃないの?」と。

今の皇室は、長男が皇太子となって後を継ぎます。

しかし古代の日本においては
「末子尊重文化」が多かったのです。

今回はその謎を解いてみましょう。


一般に、「末子尊重文化」は遊牧民族の文化だといわれています。

遊牧民族というのは、家畜を連れながら草原地帯を移動して生活する人たちですね。

こういう人たちが豊かになるためには、

生まれた子供のうち、成長したものからどんどん独立させて有望な土地を早く確保していくことが大事なのです。

そして最後に残った末っ子に自分の後を継がせることで、

遊牧民族は繁栄していくわけです。


一方、「長子尊重文化」というのは農耕民族の文化です。

農耕民族の生活で1番特徴的なのは土地が限られているということです。

その限られた土地の中で豊かになっていく方法は1つ。

長期的な計画の中で土地を有効に使っていくということです。

ですから早く後継者を決めたほうが豊かになれるわけです。

日本は農耕民族といわれますが、

それは弥生時代の文化が受け継がれているからです。

その前には縄文時代があって日本人は狩猟生活をしていました。

ですので私たち日本人は、もともと狩猟民族の血が流れているのです。

一言で言えば「単純な農耕民族ではない」ということです。

日本人のルーツは、どちらかというと遊牧民族に近いのです。


たとえば、日本人とモンゴル人の共通点を見てみると、

肉体的特徴が3つあります。

1つ目は、皆さんもよくご存知だと思いますが、

赤ちゃんのお尻にある蒙古斑(もうこはん)です。

この特徴は、モンゴル人と日本人に特に多く見られるといわれています。

土地が離れているモンゴル人と日本人に多いというところが面白いと思います。

2つ目は、「蒙古ひだ」と呼ばれる私たちの目頭の形です。

これも日本人とモンゴル人に多く見られる特徴だといわれています。

3つ目は、私もある大学の先生から教えてもらったことなのですが、

皆さん前歯の裏側を舌でなぞってみてください。

歯の真ん中が少しくぼんでいますよね。

実はこれも日本人とモンゴル人に多く見られる特徴なのだそうです。

ほかの民族の前歯は1枚の板のように真っすぐになっているといいます。


日本列島というのはユーラシア大陸のどん詰まりです。

北からはモンゴロイドを中心とした遊牧民族が、

そして、南からは南洋文化を持った人たちがやって来て、

日本列島で「日本人」というものを形成していったのではないかと考えられます。

『古事記』の物語は、そんな日本人のルーツを色濃くを教えてくれているのです。


(「みやざき中央新聞」H29.5.15 安本寿久さんより)

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