繊細な真鯛スープは鼻詰まりで啜るべからず
都営新宿線・曙橋駅から徒歩2分。愛媛県宇和島産の真鯛を使ったメニューが人気の「鯛塩そば 灯花」へ。こちらは2012年に東京ラーメンオブ・ザ・イヤー新人賞を受賞した「塩つけ麺 灯花」のセカンドブランドとして2016年4月にオープンした。なお「灯花」は、四谷周辺で「京紫灯花繚乱」「貝だしラーメンSALTAIR」も展開。評判が高い。
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基本メニューは「鯛塩そば」「鯛塩つけ麺」の2種で、ほか季節限定麺も提供している。この日は冬の限定麺・第一弾「韮まぜそば(980円)」とのこと。また、胡麻ダレと和えた鯛の切り身で頂く「鯛茶漬け」や、鯛のほぐし身を炊き込んだ「鯛めし」も用意している。今回は「鯛塩そば」に味玉をトッピングし、鯛めしを追加してオーダーした。
鯛塩そばのスープは宇和島産の新鮮な真鯛から引いた出汁に、玄界灘の「一の塩」を使ったカエシを合わせた清湯。そこに、三河屋製麺のしなやかでハリのある中細ストレート麺が泳ぐ。出汁に溶け出したエキスと香味油が合わさり旨さ爆発。それでいて、決して嫌らしく出過ぎないのが良い。鼻詰まりで啜ってはいけない繊細さがある。
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トッピングは豚肩ロースのチャーシュー、黄身がネットリした味玉、穂先メンマ、もっちりした花麩、刻みネギ、しっかり香る柚子片。いずれもスープを濁さぬ味付けで良い。最後は、鯛めしの茶碗に、スープを回しかけて掻き込む。アラレや胡麻、海苔の香ばしさがスープの旨味と合わさって最高のシメである。鮮魚系ファンはぜひ一度。
<店舗データ>
【店名】 鯛塩そば 灯花 本店
【住所】 東京都新宿区舟町12-13
【最寄】 都営地下鉄新宿線「曙橋駅」徒歩2分