ラーメン専門店というより中華居酒屋「はら澤」
京成立石駅の南口から歩いて2分ほど。立石仲見世商店街のアーケードを抜け、奥戸街道とぶつかる角地に2021年4月20日にオープンした「麺酒 はら澤」へ。ここはかつて「麺将ケン暴」があった場所だ。その後、もんじゃ焼き屋を経て「はら澤」に。看板に「麺酒」とあるように、ラーメン店というよりは中華居酒屋といった雰囲気。
店内はカウンター8席と4人がけテーブルが4卓で、グループ客もゆっくりと呑み喰い出来る。賛否分かれるだろうが喫煙可能だ。昼夜通し営業なので、明るい内から一杯引っかける御機嫌な客もチラホラ。麺メニューは「ラーメン」「ワンタン麺」が、それぞれ醤油・塩・味噌の3種あるほか、ソース焼きそばも提供。
また数量限定で「スタミナにらそば(980円)」なんてのもある。一方、ツマミメニューも豊富で餃子、小籠包、ワンタンを始め、炒めモノ、冷菜など様々ラインナップ。「砂肝麻辣炒め」と「極のごろっと角煮」あたりが旨そうだが、1人で食べ切るには多すぎるか。とりあえず生ビール(440円)と焼き餃子(430円)を注文することに。
まずは棒餃子のようなシェイプでアツアツの「焼き餃子」が到着。餡は挽肉多めで、嚙り付けば肉汁がジュワっと溢れ出す。底面はカリっと仕上がり、皮はモチモチ。少し甘目のタレと一緒に頬張っていく。そのアツアツを冷えた生ビールで流し込む。至福の時だ。お通しのザーサイも、刻みニンニクと和えてあり良い味である。
さて、今回はシンプルに「醤油ラーメン」でシメることに。薄濁りのスープは魚介をしっかり感じる和出汁で、醤油カエシは控えめ。香味油も控えめなので、呑み食いした後でも、胃にじんわりと染みる味わいだ。独特の酸味と甘みはカエシ由来だろうか。不思議な味のスープである。そこにコシのある平打ちの中太麺を合わせている。
チャーシューはレアな仕上がりの豚ロース肉が2枚。味付けも良く、こりゃツマミにも良さそうだ。ほか、味がしっかり染みた黄身固めの味玉、歯ごたえがあり胡椒の香るメンマ、刻みネギ、カイワレが乗る。中華居酒屋によくあるサッパリ啜れる一杯だった。なお、ランチタイムはライス無料らしいが、ココは夜に行きたい店だな。
<店舗データ>
【店名】 麺酒 はら澤
【住所】 東京都葛飾区立石1-21-1
【最寄】 京成押上線「京成立石駅」徒歩2分