包丁切りの太麺が旨い「五輪洞」
東京メトロ丸の内線・西新宿駅の1番出口から歩いて1分弱。青梅街道沿いで2020年10月から営業する「麺屋武蔵 五輪洞」へ。こちらは新宿総本店をはじめ都内に約15店舗を展開する麺屋武蔵グループの支店である。創業者の山田雄氏はアパレル出身。1996年、青山に1号店を開業すると、革新的なラーメンで独特の存在感を放ってきた。
また各店舗の裁量が大きく、ほとんどの店が「神山」「二天」「巌虎」「武仁」のようにダブルネームを屋号に掲げ、それぞれが豚天・鶏天、ソーセージ、蒲焼きチャーシュー、肉塊乗せなど個性的なトッピングを用意している。ただ、こちら「五輪洞」では具材ではなく麺が主役。麺屋武蔵謹製「包丁切り麺」がウリなのだ。
店内はカウンター7席とテーブルに38席となかなかの大箱。麺メニューはつけ麺が「あっさり味」「こってり味」「辛味」の3種あり、それぞれ味玉や角煮などを追加可能だ。なお麺量は茹で後280gの「並盛り」から、1kgの「3.5倍盛」まで7段階がすべて同料金でオーダー出来る。さらにプラス100円で1.35kg、150円で1.58kgに増量可能だ。一方「ら~麺」も、醤油、辛味、味噌の3種をラインナップ。
今回は「濃厚 五輪洞つけ麺(1440円)」を茹で後の麺量370gの「中盛」でお願いした。この値段だとせめて大盛以上を頼まないとコスパが悪い気がするが四十路に無理は禁物、仕方ない。着丼までは11分ほど。麺は黒く大きなザルに盛られての到着だ。前述の通り包丁切りの太麺で、ムチっとした食感で噛み応えがあり旨い。
またウドンのように包丁で切っているため角が立っており喉越しも抜群だ。これを少しトロみのある豚骨魚介醤油のつけ汁に浸し啜っていく。つけ汁には鴨脂、鰹節、すり胡麻、刻みネギが入っており風味がよく、旨味は濃厚だが比較的サッパリした後味に仕上がっている。もうちょっと若ければ1kgペロリだったのだがなぁ。
そしてチャーシューはスチームコンベクションを使って低温調理で仕上げたローストポークが7枚。折り畳まれて麺の上に鎮座している。玉ネギにバターも入っているか。ソースがかかっており、そのままでも旨い。ほか黄身ネットリの味玉、カイワレが乗る。最後は卓上ポットの割スープを入れ完食。小麦中毒者は是非1kgを!
<店舗データ>
【店名】 麺屋武蔵 五輪洞
【住所】 東京都新宿区西新宿8-5-3
【最寄】 東京メトロ丸の内線「西新宿駅」1番出口徒歩1分