佐野実氏のDNAを受け継ぐ越谷の名店
東武線越谷駅そばの人気店、その名も「こしがや」へ。創業者の倉林氏はラーメンの鬼・佐野実氏の下で修業し1999年に独立。しかし高齢のため2016年に引退し、屋号はそのまま、後進の帆風氏に道を譲った。店主は変わったとはいえ、そのDNAは受け継がれ、今も人気店として君臨している。
メニューは地鶏らーめんの塩と醤油の2軸。今回オーダーしたのは、人気NO.1という「塩ネギワンタンメン」に味付煮玉子(100円)をトッピングしたもの。塩らーめんのスープは名古屋コーチンの親丸鶏とガラに、焼き甘海老、本枯節、屋久鯖節、羅臼昆布の出汁を合わせたもの。鶏と昆布を中心にじんわりと旨味が伝わってくる逸品だ。
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ちなみに醤油らーめんは、このスープに更に豚ガラ、帆立貝柱、干し海老などを加えているコダワリよう。九条ネギの微塵切りと揚げネギが、更なるコクと旨味を与えている。一方の麺は小麦粉「ゆきちから」と「豪州プライムハード」を配合し、塩と純水、玉子のみで仕上げた熟成麺。しなやかな食感に茹で上げられていて旨い。
チャーシューは大麦豚の肩ロース肉を仏料理のコンフィの技法で仕上げた佐野氏直伝の逸品。ワンタンは生海老と鶏モモ肉の餡で、皮の食感もまた良い。煮玉子も嫌な臭みがなく、繊細なスープのバランスを崩さない味付けに。あっさりだが決して薄味ではなく旨味十分。満足度の高い一杯だ。
<店舗データ>
【店名】 ラー麺専門店 こしがや
【住所】 埼玉県越谷市越ヶ谷1-12-19
【最寄】 東武スカイツリー線「越谷駅」徒歩5分