住吉駅A4出口前に煮干しの佳店が爆誕
都営新宿線と東京メトロ半蔵門線の乗り換え駅「住吉駅」のA4出口上がってすぐ。2024年7月6日にオープンした「中華蕎麦 縁」へ。ご主人は「せたが屋」「すごい煮干ラーメン凪」「麺屋武蔵」と名店での修行を重ね独立創業。この経歴なら何でも作れそうだが、ここ住吉では煮干しを前面に押したラーメンで勝負をかける。
店内はカウンター8席のみ。麺メニューは「背脂煮干」と「濃厚煮干し」の2種のラーメンを用意しており、チャーシュー、味玉、タマネギ、バラのりを追加トッピング可能だ。また「和え玉」やライスも提供。この日は券売機の調子が悪いそうで口頭での注文となったが「特製背脂煮干(1150円)」をオーダーすることに。
お店は陽気で明るいご主人のワンオペで、先客もいたので10分ほどかかって着丼した。薄濁りのスープは煮干しの旨味をしっかり閉じ込めたもので、ほのかに苦味が効いている。カエシは塩味がやや強めだが、それが丁度心地よい。表面に浮かぶ背脂がコクと甘味を加えてくれ、バランスの良い飲み口に仕上がっている。
そこにカネジン食品製の低加水細ストレート麺が泳ぐ。ザクパツとした食感で、煮干しスープとの相性の良さは言わずもがな。チャーシューは薄くスライスした低温調理の豚肩ロース肉が4枚トッピングされる。そして味玉には角館・藤原養鶏場の秋田美人を使用。甘味とコクのある黄身がトロリと溶け出し美味である。
ほかトッピングには柔らかな穂先メンマ、辛味を抜いてありほんのり甘味を感じる玉ネギ、そして磯の香りが良いバラのりが乗る。卓上には煮干し酢と胡椒があるのでお好みで味調整を。暑い日だったこともあり、私は煮干し酢を大量にスープに回し掛けスッキリと完食した。次回は「濃厚煮干し」と和え玉を啜りに来よう。
<店舗データ>
【店名】 中華蕎麦 縁(えにし)
【住所】 東京都江東区住吉2-24-9
【最寄】 都営新宿線「住吉駅」A4出口すぐ