モッチリした極太手打ち麺に面食らう
JR浜松町駅の南口から歩いて6分ほど。首都高都心環状線の南側、金杉橋南交差点そばの路地にある「MENクライ」へ。コチラは北品川の人気店「中華そば 和渦 TOKYO」のセカンドブランドだ。店主の高橋宏幸氏は「九十九ラーメン」の恵比寿本店で店長を務めた人物。2016年に、当初は大井町に「和渦」をオープンし独立した。
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2019年に「和渦」は北品川に移転。その後、2021年2月には浜松町「MENクライ」、2022年5月に蒲田「メイドインヘブン」、9月には大森町「らーめん亭 ひなり竜王」と次々に店舗を展開。いずれも高い評価を得ている。その中でもコチラ「MENクライ」の看板は、岩手県産の希少な「もち小麦」を使った極太の手打ち麺である。
奥へと細長い店内はカウンターのみ11席。麺メニューは「ラーメン」と「つけめん」がそれぞれ醤油と塩を用意しているほか「油そば」もラインナップしている。麺大盛は100円。全ての麺メニューを「特製」に出来るほか、味玉、ローストにんにく、ワンタン、チャーシューを個別に追加トッピングすることも可能だ。
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一方、飯モノには「玉子かけごはん」「チャーシュー入り玉子かけごはんトリュフ風味」を提供。瓶ビールを飲ることも出来る。創業年には業界最高権威とされるTRYの新人賞で「汁なし部門」1位を獲得したこともあるので「油そば」も捨てがたいのだが、今回は「特製 醤油ラーメン(1300円)」をオーダーすることに。
着丼までは待つこと6分ほど。スープは信玄鶏、岩中豚の動物系出汁に、鰹や煮干しなどの和風出汁を重ねたもの。そこに火入れした木桶仕込みの生揚げ醤油をベースにしたカエシを重ねている。動物系出汁の旨味が主軸だが、和風出汁のおかげで重すぎず。酸味もかなり効いており、スッキリした飲み口に仕上がっている。
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そして注目の麺は、もち小麦「もち姫」を使った自家製手打ち麺だ。歯が食い込むモッチリ食感でコシもあり、スープとの相性も抜群だ。燕背脂系ラーメンの麺にも似ており、チープな表現だがウドンの様な感じである。そしてチャーシューは岩中豚の吊るし焼きしたモモ肉が2枚と、薄切りの肩ロース肉が5枚ほどトッピングされる。
モモ肉は噛み応えがあり肉の旨味が凝縮されていて絶品。肩ロースは薄切りで麺にまとわりつき美味である。ほか、マキシマムこいたまごの味玉、生姜の効いた肉餡のワンタンが2つ、歯応えある糸島メンマ、海苔、刻みネギが乗る。個性的な一杯、あっという間に完食した。次回は麺の旨味をダイレクトに楽しめる「油そば」を啜りたい。
<店舗データ>
【店名】 MENクライ
【住所】 東京都港区芝1-3-4
【最寄】 JR山手線「浜松町駅」南口徒歩6分