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肥宝館 -貧すれば丼する-

【亀有】 喜多方ラーメン 坂内 亀有店「焼豚ラーメン(1050円)」

喜多方ラーメンの最大チェーン「坂内」

茹だるような暑さの中、なぜか不思議と増す食欲。久々に丼にチャーシューをはべらせたくなり「喜多方ラーメン 坂内」へ。全国に約60店、さらにアメリカはカリフォルニア州とイリノイ州にも数店舗を展開する喜多方ラーメンの最大チェーンだ。元々は喜多方市内にある行列店「坂内食堂」の暖簾分けの形で誕生した。

駅そば店などを展開していた中原明氏は、喜多方ラーメンに商機を感じ「坂内食堂」に日参。創業者・坂内新吾氏の信頼を得て味の継承を許され1987年、有楽町に前身となる「くら」を創業した。これが話題となり翌年、長野県東御市東部町に「坂内」1号店をオープン。運営母体として株式会社麺食を立ち上げ店舗拡大が始まったのだ。

なお「喜多方ラーメン」の文字が目立つ坂内の看板は類似店と混同されやすかったため、差別化を図るべく姉妹店として一時は「小法師」ブランドも展開していたが、類似店が淘汰された現在は坂内に統一している。さて今回訪れた亀有店は、2022年6月20日オープンと全店の中では新参だ。店内はカウンターに約10席とテーブルに24席。

麺メニューは薄口醤油の「喜多方ラーメン」が主軸で、プラス60円で醤油味、塩味、味噌味に変更も可能だ。ほか5月~9月限定で「和風冷やしラーメン」「中華風冷やしラーメン」も提供。追加トッピングには焼豚、味玉、ワンタン、ネギ、ピリ辛ネギ、メンマ、青唐辛子を用意している。平日は午後3時まで半ライスが無料に。

また炙り焼豚ご飯、ネギ塩炙り焼豚ご飯、わさび醤油の焼豚ご飯といった飯モノや、焼餃子、枝豆、焼豚皿などのツマミ類もラインナップ。瓶ビールに加え喜多方の地酒「大和川」「会津ほまれ」が飲めるのも嬉しいところ。今回は「焼豚ラーメン(1050円)」を注文することに。もちろん、サービスの半ライスもお願いした。

薄濁りのスープは豚ガラのみを丁寧に炊き上げた雑味の無いもの。そこに薄口醤油などのカエシを重ねている。喜多方市の坂内食堂より少し塩味は強めか。食べ疲れない良いスープだ。そこに、手もみした平打ち縮れ麺を合わせている。モッチリしてスープとの相性も抜群だ。さすが社名が「麺食」だけあり研究されている。

そして豚バラ肉のチャーシューだが、スペイン産の豚肉を2~3週間熟成させて調理するそうで、醤油ダレが強過ぎないのでスープと喧嘩せず。厚みもあり肉の旨味を存分に楽しめる。麺だけでなく飯にも合う。視覚も味覚も満足だ。最後はライスに添えられた大根の梅しそ漬けでサッパリと。真面目にラーメンに向き合う坂内、好きである。

<店舗データ>

【店名】 喜多方ラーメン 坂内 亀有店
【住所】 東京都葛飾区亀有5-28-12
【最寄】 JR常磐緩行線「亀有駅」北口徒歩3分

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