例年よりも早く梅雨入りしてしまいました。
しばらくはバイクに乗れない日々が続いてしまいますね。
紫陽花までにはまだ少し早いようなので、景観を撮りに行ってきました。
場所は島根県の奥出雲にある「鬼の舌震(したぶるい)」という所です。
広島市からは車で下道を通って、約3時間です。
鬼の舌震は花崗岩地帯で、大馬木川の急流が長年にわたり浸食し、また節理や甌穴によって造られた約2㎞にわたるV字峡谷です。
名前の由来ですが、この地に住んでいた美しい女神をワニが慕い、夜な夜な通ってきたのですが、それを嫌った女神は巨岩で川をせき止めて阻んでしまいました。その後、ワニは一層激しく姫を恋い慕い、「ワニが慕った」が転じて『鬼の舌震』という名前になったということです。
この日は日曜日でしたが、広い駐車場に車はまばらでした。
駐車場の端にトイレがあり、ここで済ませてから見学するのが良いようです。
トイレの外壁には「熊注意」「携帯の電波が途切れる」等の注意書きがありました。
駐車場の隣には食事や土産が買えるお店「舌震亭」があります。
そこに観光マップもおいてありました。
少し歩くと橋が見えてきます。
「舌震”恋“吊橋」という橋ですが、今日はここを先に渡らずにおすすめ案内に沿って1時間弱の遊歩道を降りていきます。
下りは階段や急坂もありますが、割と整備はされていました。
坂は木陰でとても涼しく、酸素濃度が濃く感じて森林浴を満喫できます。
歩道にはみ出る1本の樹。
しばらく下ると「玉日女橋」という橋があり、これを渡ります。
すると今度は徐々に上り坂になります。
途中に色々な岩を間近で見ることができます。
自然の力を改めて感じることができます。
登り詰めると、板を1枚1枚敷き詰めた歩道に行きつきます。
これが、バリアフリーの遊歩道で「宇根駐車場」から「下高尾駐車場」まで車いすでも行くこととができます。
この遊歩道からでも奇岩や巨岩は見ることができますが、かなり上から見ることになります。
下高尾駐車場は遠いので、元の駐車場方面に向かいました。
そして、駐車場に近づくにつれ、「舌震”恋“吊橋」が見えてきます。
「舌震”恋“吊橋」です。
2013年完成、高さ45m、長さ160mの吊橋です。
揺れたりはしないのですが、下を見るとちょっと足がすくむ感じはあります。
元の駐車場に戻り、今日は舌震亭で昼食をとりました。
冷たい月見そばとノンアルビールです。
そばは結構コシがある感じの麺で美味しかったです。
足場の良い遊歩道を歩くにはバリアフリー遊歩道を歩くのが良いでしょう。
車いすでも行ける遊歩道はあまり見かけることがなく、ましてこんな渓谷に設置するのに大変な労力が必要だったと思われます。
川の流れや巨岩を間近で見るのには、バリアフリーでない道を選ぶ方が良いかと思います。
おすすめコースを歩くと約3.2km 1時間くらいかかるので、体力と時間に応じて選択するようになります。
冬場は雪深い地域なので、気候の良いときに行かれてみてはと思います。
ご覧いただきありがとうございます。
夕菅(ゆうすげ)