日本各地でクマの被害が報じられています。
森や山を散策して写真を撮る身としては他人事ではないので、熊鈴をポチりました。
「ベニマンサク」という木をご存じでしょうか。
「マルバノキ(丸葉の木)」というのが正式名称ですが、葉っぱがハートの形をしていて10月半ばから紅葉します。
日本で見られる群生は、ここ以外では、中部・近畿・四国の一部にあります。
三重県・岡山県・高知県・広島県・富山県・滋賀県では、絶滅危惧植物とされており、広島県では、天然記念物に指定されています。
今週は、そんなベニマンサクの群生を見に、広島県廿日市市の「おおの自然観察の森」に行ってきました。
広島市からはR2を西へ進み、「妹背の滝」を目指して右折します。妹背の滝の先は道が狭いため、離合場所を確認しながらの運転になります。
途中、案内板が出ているのでそれに従い進むと1時間ちょっとで到着します。
駐車場にはトイレもあります。
飲み物などの自販機は無いので、あらかじめ準備する必要があります。
この日は土曜日で天気も良かったのですが、車は10台くらい止まっていました。
多くはここに車を置いて、登山、ハイキングに向かわれるものと思います。
駐車場から5分くらい歩いた所に「自然観察センター」という管理棟があります。
登山か散策に関わらず、ここで入園の手続きを行います。
といっても入園日・どこから来たか・人数を記入するだけです。
ここには動植物の説明と展示がしてあり、観察室には望遠鏡がセットされていて湖の鳥などを見ることができます。
いろいろなイベントも企画されているようです。
メインの遊歩道は、舗装されていませんが、広くて割とフラットなので歩きやすいです。
この湖は「ベニマンサク湖」と呼ばれ、色々な鳥も見られるようです。
ちょっと歩くと、モリアオガエルの池がありました。
梅雨の期間には産卵が見られるようです。
その先には、野鳥の観察広場がありました。
鳥に気づかれずに観察するために、木の覆いが設けてあります。
しばらく歩くと、ベニマンサク広場に到着します。
沢山のベニマンサクが生えていて、少し緑のもの、真っ赤なもの、枯れ始めて赤褐色のものなど様々な葉が見られます。
下から見上げたベニマンサク。
水に浮かぶ葉っぱ。
トンボ。
ムラサキシキブ。
紅葉の数々。
学習広場と名付けられた広場。
ここからシジュウカラの森に行けるようです。
今回はここまででやめましたが、「カブトムシの森」や「ウグイスの丘」、「ルリタテハの林」などの自然観察できる場所があります。
また、メインの遊歩道から脇に入る小路が沢山あります。
「おむすび岩」まで登れば山々の景色が見られるようです。
紅葉を散策するにはメインの遊歩道をのんびり歩くのが良いようです。
管理もしっかりしていて、整備も行き届いており、多くの自然や動植物を見ることが出来るのですが、アクセス道が狭いこともあるのか、観光客は多くないようです。
季節の良い時なら、静かな道を歩くだけでも心がリフレッシュされます。
トレッキングの準備をして、軽い登山をするのもいいでしょう。
紅葉はやはり11月が見頃かなと思いました。
ご覧いただきありがとうございます。
夕菅(ゆうすげ)