先週から真冬らしい天気が続き、降雪のため通勤にも苦労しました。
山の方にはまだ雪が残っているので、沿岸部を中心とした写真撮影になります。
これまで瀬戸内の島しょ部に行くときに通り過ぎていた広島県呉市を訪れました。
まずは、「入船山記念館」。
広島市からはR31 で1時間ほどで到着します。
「大和ミュージアム」からも徒歩で15分くらいで行くことができるので、大和ミュージアムとセットで訪れる人もいます。
駐車場は記念館のすぐそばにあり、有料ですが100円/時間と安いです。
鎮守府という造船と造兵(兵器製造)部門が、横須賀・呉・佐世保・舞鶴に置かれました。
呉市は明治初期まで小さな港町でした。
明治22年(1889年)に呉鎮守府が開庁してから、海軍工廠や海軍病院などの海軍関係機関が置かれ、軍港都市として発展しました。
この記念館の場所には、呉鎮守府の司令長官の官舎があり、歴代32名の司令長官とその家族が暮らしていました。
戦後は呉に進駐した連合国軍司令官の官舎として利用され、壁が白く塗装され大幅な改造が行われました。
昭和42年(1967年)に資料館なども建てられ、「入船山記念館」として、開館しました。
平成10年(1998年)に国の重要文化財の指定を受けました。
記念館や呉市立美術館があるこの通りは、「美術館通り」と呼ばれ、赤レンガ敷きの並木道を楽しむことができます。
R487からは一方通行となっています。
入り口です。門の上の飾りなどオシャレです。
塔時計。1日に4回メロディーが鳴ります。
少し歩くと右手に総石造りの火薬庫があります。近くの休山にあったものを移築したということです。
その上には砲身(大砲の弾丸を込める部分)が2つありました。
左手にある郷土館でチケット(250円)を買います。
なお、三脚・自撮り棒、飲食、ペットなどは禁止となっております。
少し上には観光のメイン、司令長官官舎があります。
イギリス様式を備えた和洋併設型住宅で、洋館部は公的な利用で和館は私的な利用と機能が分けられていました。
洋館部の客室。
食堂。当時の料理の模型がテーブルに乗っています。
壁紙は、金唐紙(きんからがみ)と言う革に似せた和紙が貼られています。
廊下を進むと、一変して和館。
外から見た和館。
右側が洋館、左側が和館。内部は切れ目なく繋がっています。
郷土資料館で呉の歴史を学びながらも小一時間で見て回ることができます。
建築に興味のある方なら、建物の見るべき点がまだまだあるのかと思います。
第二次大戦に関心のある方なら、より背景が分かるのかなとも思います。
ここだけを訪れるのではなく、大和ミュージアムとセットとか、隣の呉市立美術館とセットとかで見学するのが良いと思います。
大和ミュージアムや美術館のチケットを見せると割引もあります。
街中から少し離れた場所にあるので、観光客も多くなくて、ゆったりと美術館通りを歩くのも心癒されます。
ご覧いただきありがとうございます。
夕菅(ゆうすげ)