横浜市都筑区耳鼻咽喉科

南山田(センター北と北山田の間)の耳鼻咽喉科院長のブログ。

夜間救急センター 魚骨異物いろいろ

2015-07-02 08:21:36 | 院長ブログ

一昨日は、桜木町の夜間急病センターに出動。横浜市では夜間(20:00~24:00)に、桜木町の夜間急患センターで、耳鼻咽喉科の一次救急も行っています。

昨年でしたか、土用の丑の日に当たったときは、次々にウナギの骨がのどに刺さった患者さんが受診されましたが、一昨日も魚骨異物の方が多く、ウナギはひとりもいませんでしたが、イワシ、サバ、サケ、タイとバラエティに富んでいました。

他の骨は口から取れましたが、タイの骨の方は、誤って骨を飲み込んで刺さったあと、それを取ろうとして、ご飯を何回も丸呑みしているうちに、だんだん下の方に行ってしまったとのこと。口を開けても見えず、内視鏡で見てようやく見えるぐらい、のどの一番奥、食道の少し手前に刺さっていて、鉗子付きの内視鏡を入れ直して摘出しました。取り出してみたら、長さ4cmの大物でした。

魚を食べるときは、十分ご用心ください。そして刺さってしまったら、ご飯の丸呑みなどせずに、耳鼻科を受診してください。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スギ花粉舌下免疫療法を再開しています~高齢者の方への投与について

2015-05-29 14:50:29 | 院長ブログ

花粉飛散期が終わり、飛散期には開始できなかった、スギ花粉舌下免疫療法を、再開しています。この治療法は、効果が出るまで時間がかかるので、直前に始めるより、ある程度早くから始めた方が、来春の飛散期から効果が得られる可能性が高まります。

なお、適応は成人および12歳以上の小児ですが、以前このブログ(スギ花粉症の舌下免疫療法1)にも載せた学会の指針にはなかった注意事項が、発売時製薬会社の作成した添付文書には記載されています。

ひとつは、高齢者への投与についてです。”65歳以上の高齢者に対する使用経験はない。(中略)、本剤による十分な治療効果が得られない可能性や、副作用がより重篤になるおそれがあることから、投与の可否を慎重に判断すること。”と、添付文書には書かれています。

同じ65歳以上でも、若い方並にお元気な方も多いですから、一概に機能が低下しているということは言えないでしょうけど、65歳以上では、自然寛解、すなわち治療しなくても体質が変わって花粉症が治る方が多いのも確かです。2年も3年も続ける舌下免疫などをしなくても、自然に治る可能性が高いのですから、その意味で当院では65歳以上の方には、原則として舌下免疫療法はお勧めしていません。

一方で、鼻の調節をしている神経が過敏になって起こる、血管運動性鼻炎に類する鼻炎は、65歳以上の方に多くなってきます。花粉症だと思われている高齢者の方の中には、実は血管運動性鼻炎の方もけっこういらっしゃいます。血管運動性鼻炎であれば、それに応じた対応が必要になります。そういうわけで、65歳以上の方には舌下免疫療法はお勧めしませんが、しつこい鼻炎でお困りの方は、やはり耳鼻咽喉科を受診していただいた方が良いと思います。

 

なお別の話になりますが、年内にでもダニ(ハウスダスト)アレルギーに対する舌下免疫療法が、始められるようになる予定です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ファンタジーランド 

2015-05-10 15:37:31 | 院長ブログ

エントランス(階段)の模様替えです

   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラダガストの森

2015-02-07 20:23:05 | 院長ブログ

エントランス(階段)の模様替え。テーマはRadagast's forest。

        

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

休日急患診療所

2014-12-08 08:43:36 | 院長ブログ

昨日は休日急患診療所の当番でした。

一時増え始め、そのまま流行期に入ると思われていたインフルエンザが、今は意外に少ないです。隣りの小児科の先生のところにも、インフルエンザは数人のみで、むしろおなかのかぜが多く、他はプール熱(アデノウィルス)が、インフルエンザと同数ぐらいだったようです。

インフルエンザや他のウィルスによる上気道炎のあと、中耳炎や副鼻腔炎を引き起こすのが、耳鼻科の患者さんが増える、”耳鼻科の冬”の理由ですが、その意味では、今年はまだ耳鼻科の冬は訪れていません。昨年も耳鼻科の冬の訪れは遅かったですが、今年はそれ以上です。気候の温暖化、もしかするとワクチンの普及も関係し、従来のような耳鼻科の冬は、もうなくなっていくのかも知れません。

そういうわけで、いつもなら午前中の患者さんを診るのに1時頃までかかり、10分で昼食をとって午後の診療にかかるのに、昨日はかなり暇でした。5歳以上の子の中耳炎が数人、魚骨異物がふたり。重症の急性中耳炎は本来、0~1歳に多いのに、そんな典型的な中耳炎の子は、ひとりも受診しませんでした。

ただ、最初の患者さん、診療所が開くのをずっと待っていたという成人の方が、喉頭蓋浮腫で、すぐに北部病院にお願いしました。北部病院では、マイナーと呼ばれる科(耳鼻科、眼科など)は、日曜日の当番は交代制で1科だけがいらっしゃり、毎回耳鼻科の先生がいらっしゃるわけではないのですが、昨日はたまたま耳鼻科の先生がいらっしゃって、本当にありがったです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする