この夏、ふたつのことを改革します。改革という言葉はおおげさかも知れませんが、患者さんにとってメリットの大きい改善になると考えています。
ひとつは予約システムです。
従来は、自動電話予約システムによる時間予約を優先に、時間予約を取れなかった方のために、アイチケットによるインターネットの順番予約を併用していました。8月からは、インターネットでパソコンやスマートフォンからも時間予約ができるようになります。そして、順番予約も、従来のアイチケットではなく、時間予約と同じシステムで行えるようにします。
スマートフォンの普及により、インターネットでの予約の方が電話予約より便利と感じる方も多くなっており、そのニーズにお応えするものです。ただし、電話での予約を望まれる方は、それも従来どおりの方法でできます。
時間予約が優先なのは、従来どおりです。順番予約は、時間予約を取れなかった方や、順番予約の方が便利な方が、当日順番を取るためのシステムであることも従来どおりです。ただし、順番予約については、従来のアイチケットから、時間予約と同じシステムを使った予約に変わりますので、使い方も多少変わります。
もうひとつは電子カルテの導入です。
従来の紙カルテから電子カルテに変えます。従来の紙カルテでも、いろいろな工夫をしていましたが、電子カルテにすることによって、より改善されることも多々あります。
アレルギーや合併症などで使えない薬を自動的にチェックして、より安全性を高めることはもちろんですが、患者さん個々で違ういろいろなご要望などを、常時画面の上部に表示して、それに対応するなどもやりやすくなります。
過去の検査を参照しやすくなりますし、血液検査などの結果も、オンラインでより早く知ることができるようになります。
従来は小児の体重当たりの薬の量は、その都度計算して、それをスタッフふたりがトリプルチェックしてミスをなくすようにしていたのですが(さらに薬局でも調剤する薬剤師さんと監査をする薬剤師さんのダブルチェックがあるはずなので、5人の眼で見ていましたからめったなことではミスは起きなかったはずですが)、今後は体重当たりの量はコンピュータが出してくれるので、ミスが起こる可能性がさらに減ります。
今年も、睡眠時無呼吸の検査機器を新型に変え、診療に常に用いるヘッドライトをLEDに変えるなど、例年どおり目立たないところでは新しいものを取り入れてきていますが、予約システムの改良と電子カルテの導入は、目に見える、大きな改革になりそうです。