今日7月29日はアマチュア無線の日です。8月6日(ハムの日)ではないのですね。日本アマチュア無線連盟が、戦中に禁止されていたアマチュア無線がこの日に解禁されてのを記念して、制定したそうです。個人が無線を使えるというのは、国が平和で自由だということなのですね。
平和の祭典オリンピックの開会式が行われ、録画してあったそのダイジェストをました。式典の監督は、”スラムドッグ$ミリオネア”で、米アカデミー賞も取った映画監督ダニー・ボイルです。映画ファンとしては、それだけでも期待です。
イギリスの歴史文化を紹介する壮大な開会式でしたが、その中でNHSという国民皆保険の制度が、1948年にイギリスが世界に先駆けて始めたもので、誇るべきものとして紹介されていました。(ちなみに日本が国民皆保険を達成したのは、1961年だそうです。)
そのシーンに続いて、入院した子供たちをバルデモード卿が襲い、大勢のメリーポピンズが空から舞い降りて来て、バルデモードを倒すというシーンもありました。イギリスは、数々のファンタジーを生んだ国でもあります。
イギリスはまた、音楽でも多くのスターを輩出しました。私はポップスは得意分野ではないのですが、それでもiPhoneに、ビートルズ、クイーン、コールドプレイぐらいは入っています。私は見損ないましたが、開会式ではポール・マッカートニーがヘイジュードを歌ったそうですね。はじめの方に出て来た女性エヴェリン・グレニーは、12歳の頃にはほとんど聴覚を失っているにもかかわらず、世界的なパーカッショニストです。元東大耳鼻咽喉科教授の加我先生は、聴覚の専門家であるとともに熱心な音楽ファンでいらっしゃるのですが、彼女のことは加我先生のお話で知りました。すばらしいです。まだおききになった事がなければ、一度聞いてみてください。
日本人から見ると、ポップスに比べてクラシックの世界では、イギリスは比較的地味な存在かも知れません。私のiPhoneに入っているのもチェロのデュ・プレだけです。しかし、開会式では現ベルリンフィル主席指揮者であるイギリス人サイモン・ラトルが、ロンドン・フィルを指揮して、米アカデミー賞も取った、イギリスの金メダリストランナーを描いた”炎のランナー”のテーマ曲を、この曲自体映画を見たことがない人もどこかで聞いたことがあるであろう有名な曲ですが、演奏しました。しかし、ロンドンフィルに紛れ込んでオルガンでリズムを刻みながらのコントで、この場面をさらってしまったのは、ミスター・ビーンことローワン・アトキンソンでした。
私的に最も受けたのは、女王陛下の登場です。007ことダニエル・クレイグが本物の女王陛下をバッキンガム宮殿に迎えに行き、へりで会場に向かう映像が場内のスクリーンに映されて、実際そのへりが会場の上空に現れると、次にスクリーンに映ったのが、女王陛下(もちろん同じ服を着たスタント)がへりから飛び降りる映像、そして上空を見上げると女王陛下(もちろん同じ服を着たスタント)と、007がパラシュートで降りて来て、ふたりが地上に降りて姿が見えなくなると、女王陛下(もちろん同じ服を着た本物)が姿を現されて、開会宣言をされたのです。
昨日は、女子柔道、体操と、期待の種目で結果が出ませんでしたが、必要以上にがっかりすることなく、長年弱いベイスターズファンとして培った平常心で、静かに応援することにします。