昨日は休日急患診療所の当番でした。
一時増え始め、そのまま流行期に入ると思われていたインフルエンザが、今は意外に少ないです。隣りの小児科の先生のところにも、インフルエンザは数人のみで、むしろおなかのかぜが多く、他はプール熱(アデノウィルス)が、インフルエンザと同数ぐらいだったようです。
インフルエンザや他のウィルスによる上気道炎のあと、中耳炎や副鼻腔炎を引き起こすのが、耳鼻科の患者さんが増える、”耳鼻科の冬”の理由ですが、その意味では、今年はまだ耳鼻科の冬は訪れていません。昨年も耳鼻科の冬の訪れは遅かったですが、今年はそれ以上です。気候の温暖化、もしかするとワクチンの普及も関係し、従来のような耳鼻科の冬は、もうなくなっていくのかも知れません。
そういうわけで、いつもなら午前中の患者さんを診るのに1時頃までかかり、10分で昼食をとって午後の診療にかかるのに、昨日はかなり暇でした。5歳以上の子の中耳炎が数人、魚骨異物がふたり。重症の急性中耳炎は本来、0~1歳に多いのに、そんな典型的な中耳炎の子は、ひとりも受診しませんでした。
ただ、最初の患者さん、診療所が開くのをずっと待っていたという成人の方が、喉頭蓋浮腫で、すぐに北部病院にお願いしました。北部病院では、マイナーと呼ばれる科(耳鼻科、眼科など)は、日曜日の当番は交代制で1科だけがいらっしゃり、毎回耳鼻科の先生がいらっしゃるわけではないのですが、昨日はたまたま耳鼻科の先生がいらっしゃって、本当にありがったです。