今朝のテレビから。
昨日、森美術館でアラブの現代絵画の展覧会を見たのですが、チケット売り場に行ってみると、長蛇の列、それも若い方ばかり。若い方たちにアラブの美術が、こんなにも関心を持たれているのかと思ったら、そうではなくて、同時に開かれている別の展覧会に来た方たちでした。ジョジョ展。何のことかさっぱり分からなかったので、帰りにショップを覗いてみると、フィギアやコミックが売られていて分かりました。荒木飛呂彦さんという方のコミックの原画展だったのです。今朝のテレビでも、このジョジョ展が取り上げられていました。昨日は、アラブの文化だけでなく、知らない若者の文化にも、接することができたのでした。
もうひとつは、今日決まるノーベル文学賞に、村上春樹さんが選ばれる可能性が高いこと。毎年のようにお名前が挙がるので、もう候補になっているだけではニュースではないですが、村上さんが、イスラエルの文学賞を受賞したときの、受賞式のスピーチの一部が放映されていたのです。村上さんは、イスラエルの高官たちも列席する中で、パレスチナ人を壁に囲まれた卵に例える文学的表現ではありますが、”私は卵の側に立ちます”と、ガザ地区への侵攻を批判していました。昨日のアラブ展でも、直接的な表現ではなくても、パレスチナ人の苦境が感じ取れる作品がいくつもありました。その翌日なので、とくに印象的だったのです。